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今市太郎の戦略的FX投資
ファンダメンタルズでテーマを見極め
テクニカルで実証してエントリーする
2022年8月1日号
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8月第一週相場分析
本日よりいよいよ8月相場スタートです。しかし月が
変わるのを待ちかねたように相場の雰囲気は一変しはじめて
おり、これまでの調子で取引きしているとトンでもない
罠にはまりかねない状況が近づいていることを感じさせ
られます。
そもそも8月相場というのは市場参加者が夏休みで激減
するのにあわせて流動性も枯渇し、なにか動きあれば
必要以上にオーバーシュート気味に相場が展開すること
が多いためプロのファンドマネージャーでも保有する
ポジションで大損を食らうことが多いようで、人によって
はすべてのポジションを7月末に処分して9月から新た
に入りなおすというほど8月相場に警戒するようで、
個人投資家も相当な注意が必要となりそうです。
■為替ではドル円中心にすでに流れが変わっている
毎日チャートを御覧になっているかたはすでにお気づきの
とおり、FOMCを境にして米債金利が著しく下落をはじめ
ドルはそれに相関性を持った動きをはじめています。
中でもこの5か月あまり強烈な上昇トレンドを続けてきた
ドル円の調整は凄まじく、FOMC発表直後に137.500円
あたりをうろちょろしていた価格は29日のロンドンタイム
の入りばなに一気に132.500円レベルまでなんということ
もなく下落しています。ここまで概ね三段階で下落する
たびにロングが切らされた相場は一旦このレベルで底を
つけたように見えますが、ATRチャネルなどで計測しますと
まだ下値を模索する余地はありそうで、ドル円を買い向かう
のは8月月末まで待ったほうがよさそうな状況です。
本来実需ではドル不足が延々と続いていますから下値での
買いが相当でてもおかしくはありませんが、夏休みに
入る実需勢は買いを入れてこないことがほとんどで、想像
以上に下落してしまうこともありうる可能性を考えて
おかなくてはなりません。
また8月15日には米債の利金の支払いがでますが、ほとんど
の機関投資家はその金額を見越して8月第一週から徐々に
ドル円を売る動きにでますのでこれもドル円を押し下げる
材料となります。とは言えドル円がここから130円割れして
さらにどんどん120円に向けて下落するかどうかは全く
わからず、日銀の政策が継続する限り下値もそれなりのところ
で堅く推移することを想定しておきたいところです。
ドル円が下がれば当然のことながらかなりのクロス円も一緒
に下落してしまいますからまずはドル円の動向を押さえる
ことが肝要です。
■ユーロドルも早晩下落に転じる可能性
足もとでは一旦パリティまでつけたユーロドルがそれなりの
戻りを試してますが、現状の経済状況に加え、ロシアが
天然ガスの供給をドイツを中心にして抑え込んできた場合
それだけでも中欧諸国はリセッション入りする可能性が高く
いきなり米欧同時リセッションへ突入することで相場も
大きく崩れることを考えておく必要がありそうです。
欧州リセッション確定ともなれば完全にパリティを下抜ける
凄まじい下落に見舞われることは覚悟しておかなくては
ならないようで、週明け以降にでる経済指標を精査しながら
そのタイミングがいつ起きるのかを見極めることが重要に
なります。
■今年の8月も大注目なのが豪ドルの下落
今年は例年の為替のシーズナルサイクルが全くワークしない
と申し上げましたが、その中でも過去20年で8割を超える
確率を誇るのが豪ドル円、ならびに豪ドルドルの8月大幅
下落です。もちろん今年もこれが絶対起きるとは断言でき
ませんが、20年といえば今世紀に入ったからの話ですから
その期間で8割以上の確率というのは相当高いのもまた
事実で、一応はこの流れがでるかどうかを見極めながら
試し売りをしてみるのがお勧めとなります。
8月相場の場合米株、日本株も下落しがちな時間帯に入り
ますから、相場に異変が起きた場合暴騰よりも暴落のほう
がはるかに起きやすいことは念頭において取引きしなくて
はなりません。週末には早くも米国雇用統計の発表が
ありますのでこちらも気をつけるべきでしょう。
ということでとにかく不意打ちを食らって大きな損をしない
工夫をしながらトレードしていきたい一週間となります。
今週は夏真っ盛りで暑い日も続きそうですから体調管理
にもくれぐれもお気をつけください。
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