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週刊 Life is Beautiful 2022年8月2日号:一度始めたことを辞められない日本

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん 中学生にも分かるWeb3 このメルマガで連載していた「中学生にも分かるWeb3」ですが、AmazonのKindle書籍として出版しました。まだ書くべきことはあるかも知れませんが、あまり細かい話を書くと逆に頭に入らなくなるし、タイミングも重要なので、サクッと出版しました。 かけた時間はトータルで3〜4時間で、出版社を通す場合と違って、自分の判断だけで即決出来るところが、Kindle Self Publishing の利点です。 ちなみに、絶好のタイミングだと感じたのは、インプレスから出版された「いちばんやさしいWeb3の教本」という書籍が、その内容のお粗末さから大炎上し、出版停止になったからです。 弊社2022年7月20日発行の書籍『いちばんやさしいWeb3の教本 人気講師が教えるNFT、DAO、DeFiが織りなす新世界』の内容に関しまして、SNSを中心に読者の皆様よりさまざまなご意見をいただき、著者ならびに外部有識者、編集部において内容の検証、精査を行ってまいりました(※)が、ご意見いただいた誤りやわかりづらい表現箇所を修正・反映しての本書の販売継続は難しいと判断し、本書の販売を終了させていただくことといたしました。つきましては、本書の回収を実施いたしますとともに、第1章・第2章の無料公開を中止とさせていただきます。改訂版の発売につきましては決定しておりません。 こんなタイミングでWeb3の書籍を出せば、重箱のスミをつつくように間違いを指摘されるリスクも十分にありますが、そんなタイミングだからこそ、あえて(同じくWeb3の入門書を)出版し、読者の是非を問う、というのも面白いと感じたのです。 初速はとても良く、発売初日で、コンピュータ部門、教育部門のいずれでもベストセラー1位、Kindle全体では34位になりました。 ネットでの評価は悪くなく、(期待通り)インプレスの書籍と対比する批評も多いのが特徴です。例のアレからようやくまともなの出た感ああようやく正しい知識が展開されていくWeb1, web2を理解してる人に対してWeb3とは何かが分かりやすく解説されてました。 最高の教材。web3が気になっている方は超絶オススメです!こんな地獄に突っ込んでいくのは誰かと思えば、中島さんでした。とても良い内容ですね。「中学生にも分かる」という言葉どおり文章は平明ですが、簡略化するための嘘もなく、各方面に対するリスペクトもある良書です。ちゃんとプログラムの書ける人が、コードを書いた実例を出しつつ、技術的に何ができてどういう可能性があるかを概説したテキスト。詐欺の横行についてもきちんと言及してます。Web3の本質が書かれている、現時点では最良の書籍です。商業出版の色んな本と比べても、書いてある内容はダントツで参考になる良書です。特にプログラマーにおすすめ!Solidity言語を書きたくなるはずw現在までのWebに対してリスペクトのある内容で、むしろWeb3に何故詐欺が多いのかを説明していて面白かった。 そんな状況下でも、著者が何故Web3に可能性を感じているのか、技術的背景や論理的な構造を明瞭に語っているので勉強になりました。「Web3本は書くのが難しい問題」ですが、さっそく答えが出ました。これが一番オススメです。わいでいうと、Solidity、hardhat、ethers、web3(.js)、waffle、foundryぐらいの知識がないと本出せないのか、もしかして。じゃあweb3なんて定義は曖昧だし範囲爆広なので、誰にもできないんじゃないか、、とおもってたら出されている方がいたのでまた読んでみる。web3の素晴らしい点だけでなく、現状の問題点や利用者が気をつけるべき点などを分かりやすく述べられており参考になりました。web3時代に向けて誰もが必読すべきと思います巷で語られるWeb3の理想に対し「今できるのはここまで」ということが技術面から平易に解説されている。ブロックチェーンの可能性を落ち着いて把握したい人におすすめ 「こんな地獄に突っ込んでいくのは誰かと思えば」と指摘している人もいますが、Web3の本を書くのは簡単ではありません。領域がとても広く、全ての分野において精通することは到底不可能だからです。 私はNounsDAOに参加し、スマートコントラクトを実際にデプロイすることにより、その分野(DAO、NFT、スマートコントラクト)に関しては、実績を積むことが出来ました。しかし、マイニングを自らしたこともないし、DeFiは税金面が面倒すぎるので手が出せません。ブロックチェーンそのものの開発に関わったこともありません。 そんな状況であっても、DeFiやマイニングに関して解説しないわけにはいかず、そこに関しては「当事者」ではなく、「評論家」として執筆するしかないのです。 「評論家」が必ずしも悪いわけではありませんが、やはり「当事者」として書く場合と比べると、薄っぺらな解説になりがちなのが難点です。 インプレスの「いちばんやさしいWeb3の教本」は、典型的な「評論家による書籍」であり、実際にプログラミングに関わっていない人が技術的なことを書こうとするから、あんなことになってしまったのだと思います。 一度始めたことを辞められない日本 NHKスペシャル「鯨獲りの海」を観ました。 3年前から、再開されている日本の商業捕鯨。今回私たちは、再開後はじめて、日本唯一の捕鯨船団の長期航海に密着を許された。古来から続く捕鯨。ある人は『残酷』だといい、ある人は『文化』だという。価値観が多様化する現代。なぜ鯨を獲り続けるのか。そして、そこに、何があるのか。知られざる鯨獲りの記録だ。 最近、ハワイで鯨に親しんでいる身としては、目を背けたくなるような場面も数多くありましたが、我慢して最後まで観ました。 色々と思うことはありましたが、作り手の意図がはっきりと伝わって来る、力強い映像でした。 「日本独自の文化を守る」というお題目の元に、大多数の国の反対を押し切り、IWCから脱退してまで続けている捕鯨は、本当に今の時代に必要なのか、一体何のために続けられているのかを問う、とてもメッセージ性の強い番組です。 昔のNHKスペシャルはもっと直接的に政府の批判をすることもありましたが、安倍政権時代に強められた報道規制により、表向きは政府の批判が出来なくなる中、あえて批判はせず、残酷な場面を含む捕鯨の現場だけを淡々と捉えた映像を流すことにより、視聴者の判断を仰ぐ姿勢は、同じく事実だけを描くことにより読む人の心の中に深く訴えかける「叙事詩」と同じ効果を持つ、素晴らしい作品だと思います。

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