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利上げは始まったばかりなのにすでに利下げを織り込み始めた市場の不思議

今市太郎の戦略的FX投資
**************************************  今市太郎の戦略的FX投資  ファンダメンタルズでテーマを見極め  テクニカルで実証してエントリーする  2022年8月日号  ツイートアカウント @imaichitaro  よろしかったらフォローもお願いします。 ***************************************** 利上げは始まったばかりなのにすでに利下げを織り込み始めた市場の不思議 6月のFOMCに引き続きFRBは7月も75bpの利上げを 行いすでに政策金利の中央値は2.5、年内に3.5近くまで 引き上げられそうな状況となってきています。 しかし市場では早晩利上げは停止し逆に利下げが実施される であろうという憶測を織り込みはじめており、リセッション 懸念も並行して米債金利は大きく低下、それを好感してか 株価は底を打ったとばかり買いあげられる状況で週明けの 月曜日は下げから始まっていますが、かなり違和感の強い 相場が継続中です。 ■FRBが大きく利上げできない事情はわかるがこれで利下げ織り込みでいいのか 本邦も同様の状況ですが、米国の場合有利子負債の債務は ここ10年で爆発的に増えており、21世紀のルーズベルト を気取るバイデン政権のおかげでその額は今も爆発的に 増加しています。円安が進んだ今日本円換算ではすでに 連邦債務は5000兆円を超えるという、レーガン政権時代の 双子の赤字から考えれば実に50倍にも膨れ上がっている わけですからインフレがやってきたからといって簡単に 過去のように4%だ5%だと利上げを実施できない大人 の事情があることは良く判ります。ただ今年利上げを はじめて3回あたりのこの時期に早くも利上げ年内停止、 早ければ利下げに転換という見込みがでて市場でそれが 広範に織り込まれるというのもいかがなものかと思う 次第で、市場の安易な思惑通りに相場が本当に動くこと になればインフレは退治できないまままた緩和に突入 してリセッションにも対応できずにとんでもない結末 に到達してしまうのではないかという不安にかられる ことになります。 ■どこかで凄まじい米株安とドル売りがやってくる? ここからは個人的な感覚で別に相場が本当にそうなるか どうかは全くわかりませんが、中間選挙までの間かその 直後あたりに米株が大きく崩れ、しかも資金が米株市場 から逃げ出すことを含めて異例のドル安も同時に起きる のではないかという不安が高まりつつあります。 とくにインフレが終息できないのに適当なところで利上げ を打ち止めるというのは過去のFRBのオペレーションでも 大失敗を喫しているものですから非常に嫌な気分がして くるものがあります。またインフレ下のリセッション つまりスタグフレーションになろうかというリスクが高 まる中でこれまで通り緩和でなんとか乗り切るというのも 相当な愚策であり、楽観的な見立てが増える今の市場に 大きな揺り戻しがでるのではないかと心配するところです。 11月の中間選挙を控え、政治的な問題からイエレンも パウエルもとにかくリセッション入りをひた隠しにして そんなことはないの一転張りですが、早ければ8月中か 9月にもこうしたバイアスのかかりすぎた政策に対して 相場が自律的に下落を示現する可能性については常に 意識しておきたい状況です。とくにまさかのドル売り となればドル円は相当な下げの値幅をまだ確保してい ますからここまで下げるのかと思うほどの下落に直面 することもありそうで、8月はまさかの坂をころげ 落ちないようにしたいところです。 まあ全く当たらなければ笑い話で終りですが、長いこと 相場を見ていますと嫌な感じがしたときはだいたい悪い ことが起きるもので個人的にはこういう気分を大切に トレードしていくべきだと思っています。さてどうなる ことやら・・・

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