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/ 2022年8月5日発行 /Vol.525(2/2)
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「人生に座右の銘はいらない」
読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします!
Q.TKO木下さんの投資トラブルを見ていると、あれだけ稼いでいるのになぜ、としか思えません。とくに芸人さんって若いころは貧乏だったりするでしょうし、そのころと比べれば夢のような生活をできているだろうに……。ただただ、もったいないと思ってしまうのは、私が凡人だからなんでしょうか? 舞台俳優さんも若いころは貧乏だと思うのですが、同じように成功してから意外な失敗(?)をされる方はいますか?(48歳、女性、主婦)
A.意外な失敗……舞台俳優は、若い頃に貧乏でも、歳をとったからといって貧乏ではなくなるわけでもない方も多いので、投資の罠には陥りにくいかと。以前に本で読んだのですが、投資話というのには、必ず手数料がつきまといます。数%の利益をあげたとしても、手数料が加味されると、さほど儲かってないって話になるわけだから、我々レベルがやってもしょうがないでしょうと思います。それにしても現在の銀行の預金の利率というものには、絶望しか感じません。
昔々、CMのナレーションでたまった金で作った300万円ほどの定期預金に、数年(一年だったかな?)で6万円ほどの利息がついていて感動したことがあったのですが、今では夢物語です。通帳の利息欄を見ると、顕微鏡でしか見えないような利息が並んでおり、これで引き落としの手数料とか取られるのかと思うと殺意さえわきます。悪夢です。ベトナムあたりに移住したくなります。数年前、担当の北井くんに、「松尾さん、一緒に飲み屋経営しましょうよ」と誘われていて、自分も「飲み屋やりたい」という夢を持っていたので、いいねえ、なんて言っていたのですが、その直後にコロナになって、軒並みお店が悲鳴を上げているのを見て、「あっぶなかった!」なんて思ったこともあります。本業で、こつこつやるしかないようです。
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