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在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説 大澤 裕 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 原爆投下された日本と核兵器禁止条約 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 8月6日は米国の原爆投下から77回目の「原爆の日」でした。 広島市の平和記念公園(広島市中区)で平和記念式典が開かれました。99カ国と欧州連合の代表らが参列しました。 以下、毎日新聞の記事抜粋です。 =============== 初参列したグテレス国連事務総長は「人類は実弾が込められた銃で遊んでいる」とし、核保有国による核戦争は断じて許容できないと述べました。 広島市の松井一実市長は平和宣言で、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに核抑止論が勢いを増していることに懸念を表明。核保有国のリーダーに対して、「被爆地を訪れ、核兵器を使用した際の結末を直視すべきだ」と呼びかけた。 被爆地選出の首相として初めて参列した岸田文雄首相は、非核三原則を堅持する考えを示したが、核兵器の開発・製造・保有を禁じる 核兵器禁止条約 には触れなかった。 =============== 解説 ここでいう核兵器禁止条約とは将来的な核兵器の全廃を目指す初めての国際条約です。核兵器の法的禁止をうたっています。 英語名 Treaty on the Prohibition of Nuclear Weaponsで略称はTPNW。2017年7月に国連総会で賛成多数にて採択され50か国の批准に達したため2021年1月に発効しました。 有名な 核拡散防止条約NPT は核軍縮を目的にアメリカ・フランス・イギリス・中国・ロシアの5ヶ国以外の核兵器の保有を禁止する条約ですから、核兵器の全廃を目指す 核兵器禁止条約TPNW はさらに大きな目標を持っている事になります。 記事で式典で岸田首相は核兵器の開発・製造・保有を禁じる核兵器禁止条約には触れなかった、と書いているように日本は批准していません。 米国の核の傘の下にあるからです。つまり米国が核をもつことを前提としているので、核兵器禁止条約TPNWには賛成できないのです。 それでは、この核兵器禁止条約TPNW、米国ではどう報道されているのでしょうか? (以下、仮登録の上で本文をお読みください。月末まで無料で解除できます。)

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