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中国「台湾大演習」、戦争への意思表示 米軍に勝つ自信なく「短期決戦狙う」

勝又壽良の経済時評
  • 2022/08/08
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短期の侵攻作戦演習 作戦計画3つの狙い 台湾への侵攻時期? 野望を打砕く策とは 米下院議長ペロシ氏の訪台が、中国の猛反発を生んでいる。中国は、8月4~7日までの4日間にわたり、大規模軍事演習を行なった。明らかに、台湾占領を目指した軍事行動である。 これが、ロシア軍のウクライナ国境付近で行なった大規模軍事演習を思い起こさせる。ロシア軍はこの後、ウクライナへ侵攻したのだ。中国は、ロシア軍と同じ手順を踏んで、台湾へ侵攻する計画を世界へ知らしめた形である。 ここまで、あからさまに台湾侵攻計画の手の内を明かされた以上、当の台湾はもちろんのこと、米国やその同盟国は改めて台湾防衛への決意を迫るものになった。 短期の侵攻作戦演習 米国は、7月の米中外相会談でペロシ氏の訪台の可能性を通告していた。訪台計画が、メディアによって報じられた以降、中国は過激な発言で訪台阻止に出た。米中首脳の電話会談では、習氏が「火遊びは身を滅ぼす」という露骨な言葉でけん制するまでにエスカレートした。ここまで来ると、ペロシ氏も訪台計画を中止すれば、中国の圧力に屈する形になる。それは、絶対に避けなければならない。こういう事情で、ペロシ氏の訪台が行なわれた。 中国の「台湾包囲演習」は長期間わたり十分に、練られた計画と見なされている。演習では、実際の進攻計画をそのまま行なった形跡だ。演習期間を4日間にしたのは、米軍が台湾支援で現地へ駆けつけるまで最低、7日間はかかると想定している。その前に、台湾を降伏させる計画に基づいているとしている。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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