【はぐれもの】
「金城2士、自衛官として相応しい行動をするように」
「えっ?」
「最近、やたらとパチンコ屋にいるのが目立つというクレームが入ってるぞ、ここは小さな島だから、あまり島の人の感情を逆撫でしないように注意してくれよ」
何だか分からないが、隊長から呼ばれて注意を受けたのだった。
心当たりはある。
ヤケクソになっていたみつおは、どうでもいいと思って、給料を全てパチンコに注ぎ込もうと思ったのだが…
こんな時に限って勝ちまくっていたのだった。
いつ行っても、一人だけパチンコのドル箱というのを積んでいたので、周りの島の人間が嫉妬していたのである。
「何だよ、今度きた自衛官はパチプロじゃねーか?何だかやつに全部持ってかれているみたいで面白くねーな」
そんな噂が島で広まっていたらしいのだ。
小さな島である、すぐに噂は広がり飲み屋に来ていた自衛官の耳に入り、詮索した所すぐにみつおの名前が上がってきたのだった。
その噂は自衛隊でも広まっていた。
「今度の新人は、酒癖が悪い上にパチプロらしいぜ、一人でパチンコして一人で飲み歩いて何が面白いんだろうな」
皮肉混じりで赴任そうそうから噂が広まり、更に除け者にされていったのだった。
しかし、みつおは注意されたからといって、パチンコもお酒もやめるつもりはなかった。
いっその事クビにして欲しいと思っていたので、好き放題やるつもりだった。
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