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Q.営業損失が膨らむ出前館、真の狙いとは?

決算が読めるようになるノート
ヒント:●●の実現に向けた●●の整備 この記事は沼幹太さんとの共同制作です。 今日は出前館が2022年7月15日に発表したFY22 Q3(2022年3月-5月)の決算を解説します。出前館は、2020年3月にLINE株式会社より300億円、2021年8月にZホールディングス株式会社、ネイバー株式会社等から800億円の資金調達を行っています。 キャンペーンや広告などのプロモーションに大きく投資した結果、直近決算発表ではDAUシェアが49%で国内No.1となったことを発表しています。 一方で、FY22の第3四半期までの出前館の営業損益は過去最大の-295億円となっています。将来的に黒字化できるのか、Zホールディングスの投資リターンを懸念するような声も少なくありません。 今日は、国内のフードデリバリー各社が鎬を削る中で、莫大な投資が功を奏し、圧倒的な存在感を示しつつある出前館について解説します。 DAUシェアは国内No.1 上図はフードデリバリートップ7社の中での出前館のDAUシェアを現したものです。出前館のDAUシェアが、2021年9月時点では26%と限定的だったところから、2022年6月には約2倍となる49%まで成長しています。 上図を見ると、波はありつつも、ある施策で急に大きく伸びたというよりも、9か月間をかけて着実に成長しているという印象です。 出前館のFY22Q3決算 上手は出前館の売上と売上成長率の推移です。 直近のFY22 Q3(2022年3月-5月)の売上は121.4億円(YoY +51%)ですが、QoQではマイナス成長となっています。コロナ禍では最大YoY +210%の成長率を記録していましたが、直近では鈍化しています。 QoQでのマイナス成長要因は、重要KPIであるGMVおよびオーダー数の減少が挙げられます。GMVは542億円(YoY +27%、QoQ -11%)、オーダー数は2,110万件(YoY+34%、QoQ-12%)となっています。 営業損益、当期純損益はFY22 Q2(2021年12月-2022年2月)までは大きく拡大していましたが、FY22 Q3(2022年3月-5月)はやや減少傾向です。

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