「6月半ばには底を打った」という「超楽観論」に支えられて上昇
してきた内外の株式市場。内外の株式市場ではいわゆる「ブルト
ラップ」が続いてきました。
この「ブルトラップ」も、8月10日の「アメリカの7月の消費者
物価指数」の発表を前にして、そろそろ終わりが近づいてきてい
るのではないでしょうか?
株式強気派の「超楽観」の理論的な支柱は、「インフレ・ピークア
ウト論」でした。
それは、「アメリカでは、景気が大きく減速する中で、4-6月期
に高インフレもピークを打った。高インフレはその後低下してゆ
く」ので、「パウエルFRBの利上げスピードも今後は減速してゆ
くだろう」というものでした。こういった「間違った超楽観」に支
えられて、7月のアメリカ株式市場は上昇してきました。
先週は、連銀関係者たちがこの「間違った超楽観」に警戒感を強
めます。彼らは入れ替わり立ち替わり「高インフレはまだまだ続
く」「政策金利の引き上げはまだまだ続く」と、強く市場を牽制し
続けました。それでも、アメリカ株式市場はなかなか崩れようと
しません。
8月5日には「アメリカの雇用統計」が発表になりました。
「7月の雇用統計」は火傷しそうなくらい熱く、賃金上昇率も5.
2%と高かったです。今回の雇用統計からも、アメリカ国内の高
インフレは当面収束しそうもなく、FRBの政策金利の引き上げス
ピードは減速しそうもないことが伺われます。
9月FOMCでは0.75%の政策金利の引き上げも確実視され始
めています。
そして、明日8月10日には「アメリカの7月の消費者物価指数」
が発表になります。既にコアCPIでは高インフレの高止まりが予
想されています。
本日8月9日から、日本株式市場が下落を開始しました。
6月には、「アメリカの6月の消費者物価指数(CPI)」が発表に
なるその1日前の6月9日に、日本株式市場から「6・09 CPI
ショック」が走りました。
8月も、CPI発表の1日前の8月9日に日本株式市場から「8.
09 CPIショック」が走り始めたように見受けられます。
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