白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2022年7月の記事をまとめて配信
しています。
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★野党は楽勝だった選挙でわざと負けたのか★
今夏の参院選挙では野党が圧勝して過半数議席を取れる超簡単な方法がある。しかしなぜそれは実行されなかったのか?
編集部と秋嶋亮が驚くべき選挙の裏側について語ります。(この対談は選挙の前に行われました。)
編集: いよいよ選挙戦が加熱してきましたね。
秋嶋: しかし、与党も野党も物価高騰や消費税などの問題に終始し、最大の争点である改憲を些末な問題のように扱って
います。これは明らかに「脱争点選挙」です。そうやって有権者を騙しているわけですよ。こんな具合に与野党が談合して
議席を配分し合うことを社会学では「相互行為秩序」と言います。
編集: 選挙に先立ち新聞テレビは「改憲に賛成が過半数」という世論調査結果を繰り返し報じています。これもヤラセ
なのでしょう。
秋嶋: 「すでに国民の大半は改憲に合意している。改憲は既定路線であり今更議論するまでもない問題なのだ」と印象
操作しているわけです。 要するに与野党とマスコミが一緒になって、「憲法の条文が変ったところで大したことはない。
それよりも日々の生活のことを考えろ」と有権者を教化しているわけです。つまり支配勢力が政党とメディアを使って総
力戦を展開しているわけです。
編集: 現にNHKも、民放も、週刊誌も改憲問題を無視していますからね。
秋嶋: その結果、「疑似環境論(情報産業がもたらすイメージによって現実と乖離した社会観が作られるという説)」
さながらに、改憲より物価の問題を優先するという狂った国民意識が形成されているわけです。
編集: しかしそれにしても、平和憲法が解体されるこの次元においてすら国民は危機感がないことに愕然とします。
秋嶋: 衆愚化策による人格の空洞化は、予想を遥かに上回るスケールで進行していたわけです。
編集: やはり改憲を止めるのは難しいですか?
秋嶋: すでに自公・維新・国民の非改選議員(任期に残りがあり今回の選挙の対象とならない参院議員)は84議席を
占めています。だから改憲勢力は後82議席を確保すれば(昨秋の衆院選挙で3分の2以上の議席を確保していることから)
改憲発議が可能となるわけです。
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