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【Vol.353】「在米日本人の一時帰国あるある(2)」「息子と観るトップガン ・マーヴェリック」

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
【Vol.353】8/10/2022 先週に引き続き、在米日本人の一時帰国あるあるを。日本で生まれ育って20年以上日本を離れた人間から見る日本もまたあるわけで。世界から見た日本のイメージも若干掴めるのではないかと思っています。 今回5月、6月、7月と日本に滞在しました。関東圏、関西圏どちらにもしばらく滞在した。アメリカから来ると、日本国内でよく言われる「東京と大阪のカルチャーギャップ」みたいなモノはほとんど感じませんでした。僕の出身である岡山県にもしばらく滞在しましたが、良い意味で、日本はどこも同じでどこも素晴らしいと思っています。アメリカは50州もあり、日本は面積的にもそのひとつの州と変わらないほどの小さな島国なので、世界的に見て日本国内でのカルチャーにそう違いはありません。もちろん良い意味です。褒め言葉。東京のビジネスマンも、大阪のおばちゃんも、東北のおじさんも、基本は同じテレビ番組を見て、同じ教育を受け、同じモノを食べています。「人あたり」や「方言」が多少違っても、世界の人々に比べ「人間」自体にそう違いは見えない。総じて、常識的で優しい国民性の素晴らしい国と国民だと、今回改めて思った次第です。 1. 今日のニューヨーク番外編「在米日本人の一時帰国あるある(2)」 ●歩道と自転車道路が曖昧で気合が必要 当たり前だけれど、アメリカと日本では自転車におけるルールや習慣が違います。ニューヨークで歩道を走る自転車を見ることはありません。車道を走ります。車道上に、自転車専用レーンがペイントされているのが一般的です。なので、アメリカ映画等で、ヘルメットを着用してロードバイクに乗っている人をよく見ると思います。日本でも車道、自転車道路、歩道と基本分かれていますが、エリアによっては歩道と自転車の境界線が曖昧です。ママチャリの文化なので、自転車自体に、そう危険なイメージがない。歩道を歩いていて、後ろから「チリチリン」と鳴らされて端に避けるのは日本ならではの光景です。ニューヨークでは自転車で歩道を走ることがないので、ガチガチのロードバイク派ではなくとも、従来の自転車でもたまにヘルメットをかぶっている人を見ます。 そんな環境に慣れていると、日本で歩道を走っている自転車を見ると、ただのママチャリに乗っているごく普通の主婦の方でも、かなりロックだなぁと羨望の眼差しを向けます。カッコいいな、あのおばちゃん!と。 そして、コンビニやスーパーの前で駐車している自転車の鍵があまりに簡易的、もしくは「してない」状態にギョッとします。直後、あー、ここは日本だった、と納得するのでした。ニューヨークだとみんな「誰も盗まねえよ、そんなボロボロ」な自転車を鉄のチェーンで電信柱にグルグル巻きで固定します。 あと、全然関係ないのですが、地元岡山に帰省した際に見かけた岡山市内に複数設置されているコミュニティサイクルのネーミングが「ももちゃり」だったことに少々ムカつきました。「ちゃり」とは岡山弁で自転車のこと。で、なんでもかんでも頭に「もも」もしくは「ももたろう」をつけがち。桃太郎におんぶに抱っこな市政の姿勢。たぶん、せっまい会議室とかで。市職員の広報課みたいな連中が。ネーミング会議とかの名目で。まるいちにち、もしくは、まる1週間くらい時間かけて「市の会員制コミュニティサイクルの名前何にします?」「うーん、、、やっぱ桃太郎自転車?」「いやぁ、まんまですね、、、平仮名で“もも”自転車にしません?」「自転車ってのがカタイなぁ、、、じってん、、ちゃりき、、ちゃり、、桃太郎ちゃり、、、ももちゃり、、ももちゃり!はどう!?」「それだー!!(喜)」とか、やっているのを(勝手に)想像しては(勝手に)ムカついてます。なにが「それだー!!(喜)」だ。全然うまないわ。税金を何だと思ってんだ、アホか。もちろんゼロから100まですべて僕の妄想です。関係者のみなさま失礼しました。でも、街で「ももちゃり」と書かれた自転車を見かけるたび、広報課のドヤ顔を(また勝手に)思い浮かべて、舌打ちしてしまうのです。滞在中、ずっと。 「同族嫌悪だね。結局、故郷に対して愛憎入れ混じってるんだね」とは、故郷に帰るたびブツブツ言ってる僕に対しての妻のセリフ。確かにそうかもしれません。ホテルの朝のビュフェのスイーツエリアに「きびだんご」あるだけでなぜかムカつくもの(笑) かなり話がそれましたが、次。

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  • 全米発刊の邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人、高橋克明です。新聞紙面上や、「アメリカ部門」「マスコミ部門」でランキング1位になったブログでは伝えきれないニューヨークの最新事情、ハリウッドスターとのインタビューの裏側など、“ イマ”のアメリカをお伝えします。
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