台湾をめぐる米中の駆け引き
ペロシ米下院議長の台湾訪問が大きな波紋を広げました。一部には習近平国家主席の思うツボで、米国がやけどを負うとの見方もあるようですが、実際には肝心な時に習近平主席の顔に泥を塗り、面子を潰されたことに、北京が怒り心頭ながら対応に苦慮しているように見られます。この背景を探ってみたいと思います。
「台湾併合による祖国統一」
今回のペロシ議長訪台に当たっては、米中での思惑が大きく異なる状況にありました。ペロシ議長にすれば、25年前にニュート・ギングリッジ下院議長が訪台していて特に問題がなかったので、今ペロシ議長が行って何が悪い、との思いがありました。その点、バイデン大統領はより慎重で、米軍は何かあっても責任を取れないとの慎重論を展開していました。
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