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「戦争請負人」習近平、いつ台湾へ開戦するか 大軍事演習が「手の内明かす」

勝又壽良の経済時評
  • 2022/08/15
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台湾侵攻は習氏の運命左右 思い出させる「国共合作」 自己過信で手の内曝す失敗 低迷する経済で戦争不可能 習近平中国国家主席は、危ない橋を渡っている。これまでの国家主席2期10年制を改めて、無期限制にした。目的は明示されていないが、先の台湾封鎖大演習(8月4~7日)によって、台湾の武力解放にあることは間違いない。 習氏は、今秋の共産党大会で国家主席3期目の選出を目指している。3期目がなぜ、必要なのか。表面的には、社会主義国家の現代化を目指すとされている。だが、こんな陳腐な言葉を信じる者はいない。習氏でなくても、この目的達成に向けた努力を続ける後継者はいくらでもいるからだ。敢えて、習近平氏が3期目、あるいは4期目と続投を狙う真の原因は、武力による台湾開放にあろう。習氏は、戦争請負人に成り下がった。 台湾侵攻は習氏の運命左右 習氏が、台湾の武力開放を目指す場合、中国経済がそれに耐えられるかがポイントになろう。ロシアのウクライナ侵攻を見ても分る通り、ウクライナへは多くの国々が武器などの供与で支援する一方、ロシアへの強力な経済制裁を行なっている。これは、中国が台湾侵攻すれば、同様な台湾への支援と中国への経済制裁が行なわれる可能性を示唆している。 中国は、この状況を見て台湾侵攻を止めるのか。あるいは、予想される数々の障害を乗り越えて、習氏が在任中の3期目、4期目に予定通り台湾侵攻へ踏み切るのか。習氏が、国家主席続投を目指すのは、台湾侵攻のシグナルであると見るべきだろう。必ず、台湾侵攻が行なわれるという前提に立つほかないのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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