ヒント:●●のようなビジネスモデルをサービス体験全体で作り込んでいること
この記事はhikoさん(企画・リサーチ担当)との共同制作です。
ECサービスというと、楽天、Amazonを思い浮かべる人は多いでしょう。たしかに楽天、Amazonは間違いなくコンシューマー向けECで圧倒的な存在です。
しかし法人向けECを含めると、「モノタロウ」なしでECを語ることはできません。2022年8月10日時点で、モノタロウの時価総額は1.27兆円に上り、楽天の1.06兆円を上回っています。
日常的にあまり触れることがない法人向けECですが、あらゆるサービスを提供する楽天を凌駕するほどの評価を受けているモノタロウの強さの理由に迫ります。
モノタロウの事業概要
モノタロウは2000年には住友商事と米国グレンジャー・インターナショナルが「住商グレンジャー株式会社」を設立したところから始まります。
設立当初の本社は大阪府大阪市でしたが、現在は兵庫県尼崎市に置かれています。モノタロウは、製造業、建設・工事業、自動車整備業など事業者向け間接資材のECを運営しており、1,800万点以上の商品を取り扱っています。工業用間接資材とは、工具や消耗品など原材料以外の商品のことです。
かつては間接資材の購入に際して、見積もり依頼、価格交渉を経て納品という流れで、時間と手間がかかる上に、事業者は高い中間マージンを支払わざるを得ませんでした。事業者が直接購入できるECサイトを提供することで、間接資材の調達を効率化したのがモノタロウです。
モノタロウの歴史
モノタロウは2000年に設立されたのち、2001年にはLIXILの創業者の瀬戸氏が代表取締役社長を努めていたことでも知られています。
最近瀬戸氏が出版し、話題になった書籍『決戦!株主総会』で当時を以下のように振り返っています。
創業当初はないない尽くしであり、家賃5万円のマンションの一室に、サーバーとそれを冷やすためのクーラーを山ほど置いて、即席のデータセンターを作るところからスタートした。
モノタロウは、創業から5年後の2006年12月に東証マザースへ上場を果たしています。2009年6月に住友商事の株式のTOBを実施し、2013年以降は韓国、インドネシア、中国、インドなどの海外展開を加速させています。
直近の業績
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