▼▽▼ Vol.405
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佐高信の筆刀両断~統一教会の『世界日報』と出会った話~
2022/8/19
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◆目次
1・筆刀両断 統一教会の『世界日報』と出会った話
2・会えなかった人(31) 『次郎物語』の下村湖人
3・雑記
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1・筆刀両断 統一教会の『世界日報』と出会った話
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統一教会の機関紙ともいうべき『世界日報』に出会ったのは、
オウム真理教に破壊活動防止法を適用するのに反対する弁明手続きの立会人としてだった。
地下鉄サリン事件等を起こしたオウムに破防法を適用するのは賛成の世論が8割の中で、
それに反対するのは容易なことではなかった。
一番の矢面に立ったのは弁護士の芳永克彦や内藤隆だったが、
小沢遼子らと共に立会人となった私にも夜中に「お前は殺人集団の味方をするのか」といった電話が来たりした。
麻原彰晃の委任を受けて立会人になっているので、
「破防法はオウムだけでなく、市民運動をする人たちをねらっている」と言っても、
なかなか聞いてもらえなかったのである。
1996年1月18日の日記に私はこう書いている。
「唇を引きむすんで法務省別棟へ。会場前には報道陣がぎっしり。
昼休み、同じく立会人となった同志社大教授の浅野健一さんたちと食事に行く時には、
記者たちに取り囲まれて前に進めない。
その中で、破防法は劇薬であり、ズサンな公安調査庁にそれを扱わせることの危険性を話す。
終わった後の記者会見では、証拠の根拠の供述調書を出さない公安調査庁は、
『もんじゅ』の事故隠しの勲燃以下だと批判した」
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