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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年8月20日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  ついに「オリンピック」の化けの皮がはがれた。    東京五輪・パラリンピックをめぐるAOKIの汚職事件の核心は、これまでオリンピックについての「1業種1社」であるとされたスポーンサーの選定が、「日本の商習慣に合わない」という理由で、複数社に見直されたこと。  そもそも、オリンピックに限らず、広告代理店が介入するものは、世界では基本、「1業種1社」であるという。ところろが、それが日本ではなされていない。結果、”世界最大級”の広告代理店である電通を生み出す要因となった。  さらにいえば、オリンピックの費用というのは、基本、「開催都市が全額負担」という”奉仕”に精神が原則。しかし、その原則を覆し、スポンサーという存在を介在させ、オリンピックを”カネのなる木”にしたのも電通。  結局、オリンピックというのは、「電通の、電通による、電通のための」大会であった。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 安倍元首相の死から1カ月 「政治」と「宗教」 政治とは何か 宗教とは何か 「政教分離」 問われる憲法解釈 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  安倍元首相の銃撃殺害事件から、1カ月が経過した。その後、メディアは自民党と旧統一教会との関係について騒ぎ立てた。事実、その関係はまさに”底なし沼”の状態だ。  今月改造されたばかりの内閣では、8人が旧統一教会との接点が発覚。副大臣・政務官でも20人が、そしてすべての国会議員では、実に106人に接点があった。  第二次岸田改造内閣では、加藤勝信厚労大臣、高市早苗経済安保担当大臣、寺田稔総務相、西村明宏環境相、岡田直樹地方創生相、留任した林芳正外相、山際大志郎経済再生担当相、そして、すでに関係を報告していた磯崎仁彦官房副長官を含め閣内の8人が旧統一教会との関係が発覚。  13日には、副大臣と政務官も20人が、旧統一教会側とパーティー券の購入や会合への出席などで接点があったことがわかる。  さらに14日には、共同通信がすべての国会議員を対象としたアンケートの結果、なんらかの接点があった議員が106人にのぼった(1)。そのうち自民党議員が82人と8割を占め、まさに”ズブズブ”といってよい状態だ。  なぜ、このような事態に陥ってしまったのか。そもそもの本質は、私たち日本人が、”公の場で”政治と宗教の話題を極端にタブーとしてきたからである。   目次 ・政治とは何か 私たちはみな、政治の世界に生きている ・宗教とは何か 「日本人は無宗教」というウソ ・政治と宗教 問われる憲法解釈 ・政治とは何か 私たちはみな、政治の世界に生きている  政治とは何か。わかりやすくいうなら、集団のメンバーが安心して暮らしていくには、どうすればよいかを考え、それを実際に実行することである(2)。  この世界には、個人の力だけではどうにもならないことがたくさんある。それらの問題も現実にひとつひとつ解決するために、政治があるのだ。そのため、「政治に関係ない」市民など、この世に存在しない。    実際に選挙に行こうがいくまいが、その行為を政治であるし、納税の行為でさえ、政治の一端だ。  たとえば、 ・犯罪の少ない街にしたい ・教育を充実させたい ・子育てのしやすい街にしたい ・景気を良くして欲しい ・高齢者が安心して生活できるようにしてほしい ・道路整備をしてほしい

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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