第159回 プロのバレエダンサーになった教え子(2010年8月20日~)
教室の7期生に麻布に進学した子がいました。
剣道少年でしたが,なぜかカチューシャをしていました。
3つ下にバレエをやっている妹がいることは知っていましたが,小3のとき,高校まである私立小学校に編入したので,
うちの教室とは縁がないと思っていました。
でも,なぜか2003年3月2日開講の新中1数学講座に参加しました。
お母さん曰く
「塾には行ったことがなく,算数は学校の勉強以外したことがありません。」
今回,本人からもらった回答
「兄がやっていることをまねしたかったんだと思います。小学生の頃から国語より算数の方が好きでした。」
この学年,男子のうち9人は開成を受験し,全員合格しています。
その子たちと机を並べるのです。
どう考えてもついていけるはずがありません。
この子(Kとします)が初めて教室に入って来たときのことはよく覚えています。
歩く姿勢が美しく,実に堂々としていました。
教室の緊張感はバレエ教室の空気と似ていたのでしょう。
萎縮した様子は微塵もありませんでした。
「この子,すごいな!」
授業中も真剣そのもので,解けても解けなくても全力で頭を使っているのがわかります。
うちの新中1数学講座は中学3年間の教科書レベルの内容を最初の4回の授業ですべて終わらせるという無茶なカリキュラム
を組んでいます。
5回目からは高校入試問題,15回目からは高校数学に入ります。(年間授業回数は28回)
1回目の内容は「数式,無理数」です。
授業の最後に「お楽しみテスト」(その日の授業の復習テスト)をやります。
初日,トップの子は100点満点中80点で,Kは50点でした。
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