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習近平の「大罪」、27年後の建国100年 人口7億人「亡国の淵」

勝又壽良の経済時評
  • 2022/08/22
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所得上昇で人間意識は変わる 個人へ踏込む共産主義の無謀 中国建国100年は凶か吉か 米国哲学とマルクスの勝負へ 習近平氏は、国民の心について大きな見誤りをしている。経済成長を目指すあまり、全般的に規制を強化していることだ。経済的に豊かになっている国民には、それが「架せ」になっているのである。政治家として、国民の心を読めないのは最大の失策であろう。 国民は、習近平氏に異議申立てが不可能である。仮に行なえば、「国家反逆罪」で拘束されることは間違いない。その恨みは堪っている。今年3~5月までの上海市の完全なロックダウンで、市民の悲痛な不平不満が夜間、高層マンションのベランダから雷鳴のように鳴り響いた。あれこそ、市民が精一杯の不平不満をぶちまけた瞬間である。 習氏は、あのこだまする悲鳴を何と聞いただろうか。あれは、明日の中国への警鐘である。国民は、日々の不満を声に出せない代わりに、結婚しない、子どもを生まないという形で抗議しているのだ。2018年以降の中国の出生率は、急激に低下している。これこそ、習氏への本当の抗議なのだ。 習氏は、この「声なき抗議」を見誤ると、自らが思い描いきた「中華の夢」どころの話でなくなる。習氏の「国家主席」が、不名誉な形で閉じられる危険性すら抱えるのだ。中国が、それだけ厳しい岐路にあることを自覚しなければならないであろう。 所得上昇で人間意識は変わる 習氏は、「改革開放」40年間の経済的成果として、平均経済成長率9.7%を取り上げている。確かに、この間の経済成長は見事なものである。だが、国民は所得水準の上昇と共に、国民の価値観も変化していることに気付かなければならない。生活水準の上昇によって、人間の価値観が次のような形で「上昇過程」を歩み、最終的に「共産主義」を否定することになるはずだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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