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第180号 萩生田光一改め萩生田統一/眠れる?森の美女/相撲/きたろうさんと砂山アナ

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  • 2022/08/24
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「萩生田光一改め萩生田統一」 旧統一教会と関係していた自民党議員が次から次へと発覚し続けていますが、何よりも傑作なのが、それぞれの議員の苦し紛れの言い訳です。たとえば、自民党の国会議員の約3分の1が打っていたと見られる「祝電」に関して、多くの議員は「旧統一教会の関連団体とは知らずに送ってしまった」と説明しています。 しかし、どこの団体なのか分からない相手に国会議員が祝電を打つなんて、普通は考えられません。もしもこれが暴力団のフロント企業だったら、大変な問題になるからです。あたしの知り合いで野党議員の秘書をやっていた人がいますが、祝電の依頼の中に知らない人や団体があった場合、必ずネット検索などで相手を調べてから対応するようにと、議員から厳しく言われていたと証言しています。 それなのに、少なくとも昨年の夏とクリスマスの2回、祝電を送っていた自民党の山口壮環境相は、祝電の依頼があれば、いちいち相手を調べたりせず「頼まれれば全部出している」と、悪びれる様子もなく説明したのです。このヒラキナオリとも取れる説明に、いち早く反応したのがネット民でした。ツイッターでは「頼まれれば全部出す、と言うのなら、俺の誕生日にも祝電を送ってもらおう」というような声が相次ぎ、とうとう「#山口環境大臣に祝電を頼もう」というハッシュタグがトレンド入りしてしまいました。 また、2017年に旧統一教会のイベントに出席し、韓鶴子総裁のことを「マザームーン」と連呼している動画が拡散されてしまった自民党の山本朋広衆院議員の言い訳も傑作でした。記者からの「どうしてマザームーンと呼んだのか?」との問いから逃げ回っていた山本朋広議員は、ようやく8月19日に文書で回答したのですが、その内容が噴飯物でした。 その言い訳とは「(韓鶴子総裁を)『かん・つるこ』だと思っていたが、会場に到着すると『かん・つるこ』と呼ぶ人は誰一人おらず、皆さん韓国語の呼び方をされており、『ハン・ハクチャ』と呼んでいるのか『ハン・ハクジャ』と呼んでいるのかよく分からなかった。挨拶の中で人の名前を言い間違えるのは大変失礼になるので悩んでいたところ、関係者が『英語での愛称もありますよ』と教えてくれたのが『マザームーン』だった」と言うものです。 必死に考えた言い訳のようですが、この文面だけで、すでに理論が破綻しています。関係者と会話をしたのなら、その人に「ハン・ハクチャ」なのか「ハン・ハクジャ」なのかを聞けば良いだけの話で、わざわざ韓鶴子総裁を崇拝するための別の呼び名など教えてもらう必要などないからです。それに、山本朋広議員が旧統一教会のイベントに出席するのは、これが初めてではなく、以前にも出席しているのです。何度も出席しているのに、総裁の名前の読み方が分からないということ自体、限りなく怪しげなフレーバーを醸し出しています。 そして、さらに酷すぎる言い訳が、今夏の参院選の公示日前の6月18日、八王子にある旧統一教会の教団施設「世界平和統一家庭連合 八王子家庭教会」を訪れていたことが報じられた生稲晃子参院議員(当時は候補)です。「八王子家庭教会」は誰が見てもひと目で分かる宗教施設で、入口には「世界平和統一家庭連合八王子家庭教会」と大きく記されています。それなのに「気づかなかった」と言い張る生稲晃子議員は、次のように説明しました。 「暑かったので顔(化粧)を直すこととか、自分が何をしゃべるのか、きちっと間違えないようにしゃべらないといけないとか。そういうことに必死で、何も見ずに。いつも、そんな感じの移動なものですから。その時も(入口の看板を)全く見ていなかったんですね。だから知りませんでした」 これほど無理のある言い訳も珍しいですね。だって、百歩譲って本当に入口の看板を見ていなかったとしても、会場に入れば怪しげな祭壇があり、その脇には統一教会の創始者の文鮮明氏と現在の韓鶴子総裁の大きな写真パネルが飾られているのですから、誰が見ても教団施設であることは一目瞭然だからです。 それに、生稲晃子議員は「別の場所で演説をしていたら、知らない男性から『この近くに人が集まっているので、そちらでも演説してほしい』と頼まれ、スタッフの判断でそちらに向かった」と説明していますが、これもありえない話です。通常、選挙演説は、何時何分から何時何分までは●●駅前、何時何分から何時何分までは●●商店街‥‥というように、分単位でスケジュールが決まっており、その場で声を掛けて来た相手に着いて行くなど考えられないからです。 また、この説明が仮に本当だとすれば、いくら何でも、どこの誰かも分からない相手に着いて行くことなどありえませんので、少なくとも名刺くらいは受け取っているはずです。そして、その名刺には「世界平和統一家庭連合」と書かれているはずですから、この時点で相手が何者か分かったはずです。 生稲晃子議員の説明を一から十まですべて信用すれば、生稲陣営は「名刺も出さない、どこの誰かも分からない男」に案内されるまま、車で30分近くも掛かる教団施設へ着いて行き、入口の看板も見ずに、ここが何の施設なのかも確認せずに中へ入り、文鮮明氏と韓鶴子総裁の大きな写真パネルの横で、大勢の信者に向かって演説したことになります。そして、それでも教団施設とは気づかなかったということになります。 こんなバカげた話、一体どこの誰が信じると思っているのでしょうか? さらには、生稲晃子議員に同行した萩生田光一政調会長(当時は経産相)も、この施設について「お名前はちょっと分からないのですけれど、八王子の子安町にある施設です」などと説明したのです。 おいおいおいおいおーーーーい!

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