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貞子第一メルマガ:夏の終わりにやっと戻って来た「健全な弱気論者たち」

資産形成・マクロ金融deあそぼ♪ − 貞子ちゃんの連れ連れ日記
アメリカ国内のマネーサプライの「M1+M2」は、FRBの金融引 き締めにもかかわらず年初よりぜんぜん減少していません。 すなわち、パウエルFRBは未だにアメリカ国内のマネーサプライ とインフレをFRBのコントロール下に置けていない、すなわち制 御できていない状態なのです。 今後ともアメリカ国内の高インフレはしぶとく居座り続けること でしょう。 FRBの金融引き締めはまだまだ「道半ば」、FRBは最終的には政 策金利を5%を軽く上まわる水準まで引き締めなければならない でしょう。これは「厳しい現実」です。 ところが、7月・8月の内外の株式市場は不可解なほど楽観的な 動きを続けました。 この夏は、「インフレ・ピークアウト論」や「アメリカ経済ソフト ランディング論」などなどの「間違った思い込みによる楽観論」が アメリカ市場を席巻、株式市場では株価を押し上げ、債券市場で は利回りを押し下げて、市場を金融緩和的にさえしてきました。 こういった市場の「間違った思い込み」「楽観論」を大変警戒した のは、他でもない、引き締めを推進していたパウエルFRB議長を 始めとする連銀関係者達です。彼らは入れ変わり立ち替わり強く 市場を牽制し続けました。 米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は連銀総裁の中でも知る人 ぞ知るハト派の総裁。そのハト派のカシュカリ総裁までもが、こ の夏の「市場の間違った楽観論」を大変警戒、8月上旬には「タカ 派」へ大変身して、市場にはびこる楽観を激しく牽制しまし た!!! 先々週までは、連銀関係者がどんなに市場を強く牽制しても、 市場は「FRBには逆らおう!」と言わんばかりに、全く聞く耳を 持ちませんでした!!! ところが9月にはいよいよ新年度を迎えます。 プロ中のプロ達も長い休暇を終えてマーケットに戻って来ていま す。 8月26日にはパウエルFRB議長が恒例のジャクソンホールで講 演を行います。この日の講演では、議長は「市場の楽観」を蹴散ら すような「タカ派発言」を毅然と改めて発すると見られています。 先週からは打って変わって、今度は「FRBには逆らうな!」と言 わんばかりに、市場は連銀関係者達の市場への牽制に聞く耳を持 ち始めました!!! 市場には二か月ぶりに「健全な弱気論者」が戻って来たようです。 長期金利上昇と共に、アメリカ株式市場は調製局面へ。 9月・10月は暴落が起きやすい季節です。   ・・・・・・・・・

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