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【Vol.355】「日本人は、実はとっても“個性的”」「在外日本人の一時帰国あるある(3)ー最終章ー」

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
Vol.355 8/23/2022 ■目次 1. 日本人は、実はとっても“個性的” 2. 在外日本人の一時帰国あるある(3) ー最終章ー 1. 日本人は、実はとっても“個性的” 先日の日本出張時、気がついたことがあります。仕事がら多くの業界の方に会うのですが、どの業界に限らず「日本人って個性ないですよね〜」と自嘲気味に笑う方が結構な割合でいたということです。もちろんセリフはそれぞれバラバラです。「日本ってみんなオリジナリティがないよね」「この国って個性的な人が少なくないですか?」「ニューヨーカーってみんな濃いよねぇ」etc…. 表現の仕方は違っても、要は「ニューヨーカーに比べて、日本は個性を育てにくい国だ、もしくは日本人は個性がない」というような自虐的な内容です。ニューヨークに住んでいる僕に気を遣っているのか、あるいは本音ではない日本人特有の謙虚さ、みたいな表現方法かもしれません。例の「つまらない物ですが、、」と贈り物を渡すアレです。 で、その直後、でもそんな国民性の中、自分は個性的なんですよ、というアピールが始まります。老若男女問わず、業種問わず、です。「でも、私は変わり者なのか、すぐに誰とでも仲良くなれちゃうんだよねえ」「でも、オレはちょっとおかしいのか、思ったことすぐに口に出しちゃうんだよねえ、ズバッとさ」。。。 それ性格な。もっと言うなら、同じ人種間の同じコミュニティ内の自身のキャラ設定の自己申告な。もちろんそれも“個性”と言えなくはない。“個性”の定義にもよります。 ここで語りたいのは、世界的に見ることができる“個性”というものについてです。 大きく「日本人」というカテゴリーで、世界から見た場合、実は日本人って結構、個性的ではないかと僕は思うのです。周囲には割と多国籍な人間がいる環境の、僕が、です。 それはもちろん前述したような日常のサークル内での「誰とでも仲良くなれるムードメーカー」だの「思ったことを口にする一本気!」だの、ではありません。そんなもの、世界の人から見てわかるわけがないし、陽気なブラジル人より陽気な日本人は見たことないし、ホンジュラスのスラム街に行けば、日本のちょい悪オヤジは下を向いて歩くに決まってる。もしくは歩かない。 以前、日本のある社団法人の集会がLAでありました。レストランの会食時、数人が野外の喫煙所で休憩しました。東北と関西と九州の代表者たちが、それぞれの地方色について雑談していました。大阪人おもろいでっせ。東北の人間はやさしいなぁ。福岡人はみんなお酒強いよ。他県の人間が集まると必ずといっていいほど、出てくる例の県民あるある、です。「同じ日本なのに、全然違うねー」とかなんとか。

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  • 全米発刊の邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人、高橋克明です。新聞紙面上や、「アメリカ部門」「マスコミ部門」でランキング1位になったブログでは伝えきれないニューヨークの最新事情、ハリウッドスターとのインタビューの裏側など、“ イマ”のアメリカをお伝えします。
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