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<Vol.1262:超金融緩和からリセッションと恐慌への道程(1)>
2022年8月24日:マネー量の増加とは、何を言うのか。どんな「偽装効果」があるのか。
偽装的な信用通貨から、FRBも含んで、金・コモディティ通貨への動き=逆ニクソン
ショックだろう。
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数名の読者の方から、日銀当座預金(529兆円:22年8月)は、銀行が引き出すことができるのか。現在、どうなっているのか。
これから、どうなるのか、という主旨の質問を、いただいています。
信用通貨である日銀当座預金の機能と、今後についての質問です。
現在の日本経済でもっとも重要な問題ですから、本格的に答えます。
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2022/ac220810.htm/
ところが中央銀行の当座預金については、めぼしい書籍がない。経済学の教科書にも、数行しか書いていない。日銀が、アイマイな解説をしているだけです。2012年までは、20~50兆円程度と小さかったからでしょう。リーマン危機のあとの急激な増加はFRB、ECBに共通しています。
当座預金は、もともとは、「銀行の準備預金」でした。貸し付けと預金引き出しに備え、銀行がマネー不足にならないための準備金だったのです。
●変化したのは、日本では金融危機の1998年から、米国と欧州ではリーマン危機(=銀行危機)の2008年からです。
(1)赤字財政の支援(財政ファイナンス)、
(2)金融危機になった銀行の救済(低金利での銀行への貸与)、
(3)インフレを目的にした通貨増発(マネタイゼーション)の機能に変わったのです。
【質問の、構造的な意味】
(1)日銀当座預金にある「ゼロ金利の預金通貨」はどういう仕組みのものか、
(2)何に、どう、使うのか、
(3)GDPより大きな金額の当座預金通貨は何のためにあるのか、
(4)銀行は、国債と当座預金のマイナス金利により、みすみす損をしているのではないか。
金融関係者にも、説明ができる人は少ない。国民には、日銀当座預金の意味が分からない。量的緩和や引き締めも、自分の預金口座が日銀にはないので、意味がわからない。
日銀と金融政策は、意識上、「はるか遠いところ」にあります。
(以下は新聞記事にもならない日銀のバランスシート:22年8月)
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2022/ac220820.htm/
【増えたのは、日銀当座預金のマネーだけである】
9年間の異次元緩和により、
・日銀当座預金が529兆円に増えたとされても(国民1人当たりでは439万円、1世帯当たり1317万円に相当します)、
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