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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第487号2022.8.2 配信分
●3年目も同じトーンで報じるTVの愚と真に受ける大衆の不思議
今現在--2022年夏--を起点に振り返ると、COVID-19パンデミ
ック(2020年3月から)、カルロス・ゴーン前日産会長=ルノー日産
三菱アライアンス会長の突然の逮捕・起訴(2018年11月18日)、VW
=フォルクスワーゲンのディーゼル排出ガス不正発覚(2015年9月
18日)、米国投資銀行グループ・リーマンブラザーズ破綻=リーマ
ンショック(2008年9月15日)そして今世紀始めのマンハッタンを
中心とする同時多発テロ(2001年9月11日)……。
これらの事件にはそれぞれ因果関係が見られ、さらに遡って行く
ことが可能であるわけですが、どれも一つとして単独で語られるこ
とが難しい。これこそが歴史そのものということになるのですが、
人の命は長くて100年ちょっと。今後は100歳まで生きるのが当たり
前になるそうと言われていますが、大きな転換点に立ち会える可能
性はなかなかない。
直近の大転換点と言えば対英米戦に破れた先の大戦集結になると
思いますが、残念ながら私が生まれる7年前であり、往時を記憶す
る世代は漏れなく八十路を過ぎている。この先大きな節目が訪れる
とは思うが、それまで達者でいられるかどうかは分からない。人生
100年時代を真に受けて、ターニングポイントと目される2035年を
軽々越えて行く積りだが、当然のことながら未来は神のみぞ知る。
変われない社会の象徴として『新型コロナウィルス感染症』が位
置づけられるのは間違いない。3度目の夏を迎えてなお、未知の感
染症として恐怖された頃から何の学習効果もなく唯々諾々とマスク
姿が街行く人の9割方を占める。不思議というより強烈な同調圧力
は脅威の対象となっているが、異論を差し挟めない”空気”がこの
国を覆っている。
新聞はもう何年も見ていないので分からないが、TVは連日似た
ような情報を昼夜を問わず垂れ流し続けている。閉ざされた極東の
列島は、メディアが公正中立に世界の現実を報じないかぎり日本の
常識は世界の非常識たり得る。いわゆるマスコミのさじ加減でこの
国の世論が形成されている。
●日産社内の権力闘争を犯罪として立件した東京地検特捜部の謎
そのことを端的に表したのがC.ゴーン/日産スキャンダルだろ
う。事件発覚は、翌日開催予定の日産取締役会の前日、同社所有の
プライベートジェットで羽田に着いた直後に東京地検特捜部が逮捕
して明かになった。
その第一報を報じたのは”同行していた”朝日新聞記者による同
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