web3サービスを提供する企業やプロジェクトの資金調達の情報を、2022年4月からweb3事例データベースでお届けしています。
日々あらゆるサービスが誕生し、資金が集まっており、評価額$1B(約1,000億円)を超えるユニコーンも多く登場しています。投資家に評価され、世の中に大きな影響を生み出す可能性が高いweb3関連のユニコーンをこれから毎月取り上げて詳しく紹介したいと思います。
機関投資家向けに暗号資産投資の安全なインフラを提供 Copper
社名:Copper
設立年:2018年
拠点:イギリス(ロンドン)
創業者:Dmitry Tokarev
ホームページ:
https://copper.co/
推定評価額:$2B(約2,000億円)
Copperは、暗号資産カストディーを機関投資家向けに提供しています。カストディーとは、金融商品の保管・管理などの業務を指します。その業務を行う金融機関(この場合はCopper)をカストディアンといいます。
Copperのメインプロダクトである「ClearLoop」は暗号資産取引所と接続しており、オフラインで複数のネットワークをまたいだ即時取引が可能なシステムです。450の暗号資産及び40以上の取引所を対象としています。
Copperのウェブサイトによると、500以上のクライアントを獲得しており、Copperのシステム上では月次で$50B(約5兆円)もの取引がなされています。
2021年10月から元イギリス財務相のハモンド氏がアドバイザーに就任していることでも注目されていますが、すでにアメリカやアジアにも拠点を置いて進出しています。
同領域の競合は同じくユニコーンになっているFireblocksです。現在はニューヨークに拠点を置いていますが、今後アメリカや他のエリアでどのように展開されるかに注目です。
ちなみに、イギリスでは機関投資家向け暗号資産関連のサービスが他にも複数立ち上がっています。SBIファイナンシャルサービシーズ傘下で英大手暗号資産マーケットメイカーの「B2C2」、暗号資産のデータ分析プラットフォームの「Skew」なども注目です。
先週のweb3マガジンでは、「暴落が続いているものの暗号資産への投資意欲は下がっていない」という内容を紹介しました。機関投資家向けのサービスが盛り上がっている背景には、機関投資家の暗号資産への関心の高まりがあります。
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