「体と心のセックス・ライフ」Section-921『ナナと文哉のラブホ』前編

　今号は、わたし、ナナが書きます。 　週末にラブホに行くというのは続けていて、だいたい２か月に１回で順番が 回ってくる。 　先週は、わたしと文哉の番だった。 　そのときのことを書きます。 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　　★　体と心のセックス・ライフ　★　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　≪　Section　９２１　≫ 　　　　　　　　　　　『ナナと文哉のラブホ』前編 　　　　　　　　　　　 ……　2022/8/27号　…… ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ 　おうちセックスに不満があるわけじゃないけど、ラブホに行くのは楽しみ。 　違う環境と雰囲気でのセックスは、気分転換になるし、彼とふたりきりでセ ックスに没頭できる。たまにはこういうのも必要なのよ。 　家では、どうしても子どもたちが優先になるから、セックスだけに没頭する わけにはいかない。 　うちのみんなが子どもたちの面倒を見てくれるので、安心してラブホに行く ことができる。 　今月は文哉の担当だけど、彼たちが１巡したところで女たちの順番はシャッ フルした。 　基本的に金曜日の晩から、ラブホで一泊のパターンになってるけど、祝日の 前日もラブホ行きにしている。その方が順番が早く回るからね。 　文哉とラブホに行くのは、今回が３回目。 　わたしは仕事復帰しているので、金曜日は出勤。会社は９時〜６時なので、 一度帰宅して出直すのは時間の無駄。だから、朝出勤するときに、着替えなど のラブホ行きの準備をして行く。 　文哉も出勤だから、会社帰りに新宿で待ち合わせ。 　いつものカフェで待ち合わせだけど、わたしの方が先に着いた。彼は３０分 ほど遅れた。残業になっているとの連絡はくれていたので、のんびりと待った。 　彼が店に入ってきたのが見えた。わたしは手を振った。 「ナナさん、ごめん。遅くなった」 　彼は息を切らせていた。走って来たようだ。 「いいいのよ。ひと息ついて」 　ラブホのチェックインは９時頃なので、まだ時間があった。 　わたしたちは夕食を摂るために、カフェを出た。 　ラブホに行く途中の区役所通りにある焼き肉屋に入った。今日は肉を食べた かった。ハードな一夜になるだろうから。 　普段、脂っこいものは避けているのだけど、今晩は例外。 　たらふく食べて、店を出たときには９時を回っていた。コンビニに寄って、 夜食とおやつと飲みものを買って、ラブホに向かった。