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220828 緊急号ビジネス知識源プレミアム:増刊:超金融緩和から、リセッションと恐慌への道程(3)

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■   <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:660円/月:税込):Vol.1264 <Vol.1264:緊急増刊:      超金融緩和からリセッションと恐慌への道程(3)>                     2022年8月28日:マネー量の増加とは、何を言うのか。どんな「偽装効果」があるのか。偽装的な信用通貨から、FRBも含んで、金・コモディティ通貨への動き=逆ニクソンショックだろう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 過去の論考/業務の案内 http://www.cool-knowledge.com/ 有料版の登録/解除  https://mypage.mag2.com/Welcome.do 購読方法や届かないことについての問い合わせメール宛先                →Reader_yuryo@mag2.com *スマホ用の改行なしと、PC用の改行ありを送っています。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 株式のバブルは、中央銀行の利下げと量的緩和によって起こり、利上げと量的縮小で崩壊します。バブルとは、GDPの期待増加率を大きく上回る株価の上昇が5年以上にわたって続き、「天井なしで上がっていく」という、動物心理的な予想が生じた結果のものです。 動物の心理では、過去の経験が増幅されます。拙宅の亡くなった犬は、遠くの(人間の耳にはかすかな)雷が聞こえたとたんに、ブルブルと震え、はぁはぁと苦しそうに呼吸し、床をぐるぐる回っていました。新規情報からの、楽観とは逆の、何かの機会の、恐怖の心理が、記憶のなかで増幅されていたのでしょう。生涯、これが修正されなかった。 株価バブルのときは、住宅・不動産の価格も高騰します。 全米20都市のケース・シラー指数では、2021年まで住宅価格(中古+新築)は、前年比2.5%から5%くらいの上昇でした。 しかしコロナ後の、FRBによる量的緩和(4.5兆ドル)からは、住宅価格は15%上昇し、2022年には、前年比20%超/年という歴史上最大の上げ幅になっています。 これらは、コロナ後の過大な量的緩和が押し上げたバブル価格であることが明白です。 https://jp.investing.com/economic-calendar/s-p-cs-hpi-composite-20-n.s.a.-329 ◎FRBの22年3月から3回の利上げにより、住宅ローン金利が3%台から5%台に上がった8月は、ローン申し込みが1/3に減り、住宅価格は下がっています。 しかしまだ、7月のケース・シラー指数には反映していません。 22年9月から、指数の下落が始まるでしょう。現在、住宅価格は上がる金融的な要素を失っています。今後は下がるということです。 株価と住宅価格の下落が重なると、金融機関には不良債権が増えて、金融危機になっていきます。リーマン危機のときは、利上げにより住宅価格が下がり始めた1年半後の、リーマンブラザースの倒産を端緒に、米大手銀行がシステミックな危機に陥りました(連鎖的危機)。今回は、2023年秋から冬が、その時期でしょう。 1年後に予想される銀行危機の問題は、FRBがリーマン危機対応のときにように、「利下げと量的緩和」ができるかどうかということにかかっています 2008年9月のリーマン危機では、FRBが国債とMBS(住宅ローン担保証券)を買って負債をゼロ金利に下げることより、投資銀行5位のリーマンブラザースの倒産以外、「何事もなかったかのように」過ぎ、現在に至っています。 ところが・・・FRBは、バランスシート(B/S)を9兆ドル(1215兆円:日銀の1.7倍)に拡大したまま現在にいたっています。 ◎米銀に発生していた不良債権が、実体経済の恐慌を引き起こさないように、FRBが4兆ドルを増刷することにより、肩代わりした、としていいものです。(注)銀行にたまる不良債権は、銀行借り入れをした企業の倒産、住宅ローン債務者のデフォルトを示します。これが、実体経済。 実体経済の恐慌とは、 ・企業の倒産が急増して債務者がデフォルトして、 ・失業率は8%から10%に高まって、 ・GDPと世帯所得も10%以上、下落するものです。 現在、FRBのバランスシート(B/S=ドル発行の規模)は、9兆ドルに達しています。1年半後に金融危機になったとき、FRBが9兆ドル付近の、肥大したB/Sを、更に4兆ドルから8兆ドルも拡大できるかどうか? ・・・これは、疑問です。

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