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中国経済「複合不況」、成長基盤を破壊し暗い長い「トンネル」へ

勝又壽良の経済時評
  • 2022/08/29
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中国は古い重商主義の虜 政府への不信感が膨らむ 国威発揚でインフラ投資 利下げ招く人民元安相場 中国経済にとっては、不運であろう。不動産バブル崩壊とロックダウンが重なったことだ。中国が仮に市場経済国であれば、先進国並の対応策を取って、ロックダウン(都市封鎖)による経済圧迫から逃れられたはずだ。 中国の権威主義は、それを許さなかった。習近平氏が、前例のない国家主席3期目を目指しており、ゼロコロナ政策を放棄してロックダウンを中止すれば、習氏の過去の成功物語を否定することになるからだ。「一将功成りて万骨枯る」という諺どおり、習氏の国家主席3期目実現のため、ロックダウンが継続されている。 習氏は、今秋にめでたく国家主席3期を実現するというのが大方の見方である。ただ、ロックダウンはそれに合わせて中止すれば、これまでの意図が丸見えということから、来年春まで継続すると見られている。そうなると、不動産バブル崩壊の後遺症とロックダウンの経済的な被害が重なる「複合不況」によって、中国経済はどういう状態になるか。想像するのも恐ろしい結果が見え隠れしている。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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