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第257号. そもそも退職しなければ厚生年金は貰えない年金だったのに、貰えるようした歴史と在老計算事例。

事例と仕組みから学ぶ公的年金講座
こんばんは! 年金アドバイザーのhirokiです。 ーーーーーーーー 1.昔、老齢の年金受給権があるのに働いてる人にはそもそも年金は支払われなかった。 ーーーーーーーー 働くと老齢の年金が停止されるという在職老齢年金制度があります。 年金でいう働くというのは単純に労働をしているという意味ではなく、「厚生年金加入中=在職中」という意味のほうが適切です。 なので厚生年金加入していない人は、老齢の年金が停止される事はありません。 自営業や自由業などでいくら大儲けしても年金は停止されません。 ただし、在職中(厚生年金加入中)じゃないけど停止される場合はあります。 それは70歳以上の人ですね。 70歳以上の人は厚生年金に加入しませんが、厚生年金に加入できるほどの働き方をしている人は老齢の年金が停止されたりします。 本来は在職老齢年金は厚生年金加入中の人が年金停止される制度なので、70歳以上の人の老齢厚生年金を停止する事は原則から離れてはいます。 厚生年金加入してない70歳以上の人の年金を停止するというのは、所得制限に近い事をしているとも言えます。 ちょっとした話ですが平成16年改正で厚生年金保険料を18.3%と決める時に、18.35%になってしまったので0.05%抑えるために70歳在老が導入された理由の一つであります。 さて、今までこの在職老齢年金は、自分の受給してる年金が働いたら停止されてしまうというものなので忌み嫌われていました。 せっかく働いて給料の収入を増やしたのに、年金を停止されたら何のために働いたのかわからない!という指摘ですね。 そういった感情は確かにもっともだと思います。 なぜ働いてる人の老齢の年金を停止して、支払わないみたいな事をしていたのか。 これは、老齢の年金の本来の性質によるものです。 年金は労働から完全に引退して、収入を失った人に支給して老後は年金で暮らしてくださいねというものでした。 もちろん今もそうなんですが、今現在と違うのは老齢の年金は「退職した人」に支給されるものという性質がありました。

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