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武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』
(2022.08.31号)
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《今週の目次》
■武田邦彦のメルマガ集中講座
『現代社会の第二の課題 高齢者の人生』
◆人生がないと言われてきた日本の高齢者に訪れた「二度ある人生」
◆高齢化社会を生きる日本人に必要なのは「人生の選択肢」
■なんでも質問コーナー
■インフォメーション
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https://www.mag2.com/archives/0001571196/
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■武田邦彦のメルマガ集中講座
『現代社会の第二の課題 高齢者の人生』
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◆人生がないと言われてきた日本の高齢者に訪れた「二度ある人生」
わずか100年前まで、日本の「高齢者」には人生がなかった。
より正確に言えば、日本には人生を考えなければならないほどの高齢者は存在
しなかった、と言っても良いだろう。なにしろ1920年前の日本人の平均年
齢は男女ともに43歳だったのだから。お金持ちで筋肉労働が少なく、楽な生
活をしていた人は「人生50年」と言っていたが、それは少数であり、また平
均と比べても7歳しか違わない。
もう一つ、高齢者には一定の先入観から来る社会の常識があった。それは「隠
居の人生は15年」というのが通念だった。それは江戸時代から続き、戦後に
も強く残っていて、男性の平均寿命が70歳の時には55歳が定年だったが、
それは他界するまでの15年前が隠居ということで、55歳で働けなくなるの
ではなかった。だから男性の平均年齢が80歳になったら(80ー15=65)
という計算で今は定年が65歳となった。
でも、それでは不十分である。
今、高齢者の平均死亡時期を80歳として「高齢者の人生」を考えてみよう。
65歳から80歳までの15年間は「隠居」だから、「悠々自適、旅行、ゲー
トボール」などが頭に浮かぶ。さらに「自動車免許返納、腰痛、病院の椅子に
座って診察を待つ老人」などであり、最後は「寝たきり老人、延命治療」と続
く。
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