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第231回 暗号通貨の先週の動き、3Dプリンティングとブロックチェーン その2

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第231回 暗号通貨の先週の動き、3Dプリンティングとブロックチェーン その2 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 今回もいつものように、先週から今週にかけての暗号通貨における主要な動きを紹介する。次にメインテーマとして、3Dプリンティングとブロックチェーンの分野におけるプロジェクトを複数紹介する。 ▼大きく下落した暗号通貨 先週から今週にかけて主要な暗号通貨の価格は大きく下落した。その原因は、中央銀行が主要な金融政策を発表する「ジャクソンホール」におけるパウエルFRB議長のスピーチだった。 パウエル議長は、インフレ率を2%の目標に戻すことが焦点であると演説を開始した。次に、経済にとっての物価安定の重要性と、それに対する「FRB」の責任について強調した。金利の上昇、成長の鈍化、労働市場の軟化はインフレ率を引き下げると述べた。また、家計や企業にも痛みをもたらすだろう、とスピーチで付け加え、次のように発言した。 「物価の安定を取り戻すには時間がかかり、需要と供給のバランスをより良くするために我々の手段を強力に行使する必要がある。インフレ率の低下は、トレンド以下の成長を持続させる必要がありそうだ。」 さらにパウエル議長は、アメリカ経済が2021年の歴史的な高成長率から明らかに減速していると述べた。2021年の成長は、パンデミック不況後の経済の再開を反映したものだと説明した。そして、経済データがまちまちであるにもかかわらず、アメリカ経済は引き続き強い底力を見せているとの見解を示した。「労働市場は特に強力だが、労働者に対する需要が利用可能な労働者の供給を大幅に上回っており、明らかにバランスを欠いている 」とも述べた。 ちょっと分かりにくいかもしれないが、要するにパウエル議長は、アメリカ経済の景気は減速しつつも確実な成長力を維持しているので、インフレ抑制のための利上げの継続を声明したのである。アメリカのインフレ率が9.5%から8.5%に低下したので、今後は利上げをせず、むしろ景気刺激策の方向にシフトするのではないかとみられていたので、このパウエル議長の声明は驚きを持って受け止められた。 ●暗号通貨の下落 利上げのさらなる継続は、株安とドル高、そして債権安となる。現在、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場は、IT関連企業が上場している「ナスダック」の相場と密接に連動している。そのため、利上げが継続するならば、暗号通貨の相場も下落する。事実、パウエル議長のスピーチの後、暗号通貨は下落した。スピーチの直後、ビットコインは24時間で1.94%下落し、イーサリアは、4.16%下落した。 この「ジャクソンホール」の声明の余波はいまも続いている。ビットコインは先週の300万円台だった相場からさらに下落し、いまは275万円前後で取引されている。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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