永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2022.09.01
新 恭(あらた きょう)
----------------------------------------------------------------------
原発の新増設へ政策を転換した岸田首相の不見識
----------------------------------------------------------------------
ロシア軍に占拠されたウクライナのザボリージャ原発が危ない。
8月25日、砲撃が原因とみられる火災が起きて原子炉への送電線が遮断され、
メルトダウン(炉心溶融)寸前に陥った。非常用のディーゼル発電機を使って
難を逃れたが、同27日には、原発敷地内に砲撃が繰り返された。ウクライナ、
ロシア双方とも敵軍の仕業と主張している。
万が一、メルトダウンが起こり、放射能が大量に漏れ出したら、ウクライナ、
ロシアはもとよりヨーロッパ各地に甚大な被害が及ぶ。
福島第一原発の事故を経験した日本人は、原発の電源喪失がどんなに恐ろしい
ものかを他のどの国の人々より知っている。冷却装置が働かず、原子炉が空焚
き状態になって核燃料が溶け、時間、空間をこえた放射能の無限リスクにつな
がる。
ロシア、中国、北朝鮮に隣接する日本の最大の軍事的脅威は、国内の原子力発
電施設を標的にされる可能性があることだ。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)