市況展望 (執筆日時:9月1日深夜0時10分)
いつものように市況を展望します。
[1] 8月の日経平均株価の推移
前回のこのメルマガで、「今が天井である
可能性があります」と予想しました。日経
平均株価は「28,300円台」のところにダブル
トップがあり(2022年3月25日、28,338円と
6月9日、28,389円)、8月中に、いわゆる
「三尊(トリプルトップ)」を付けて、下落に
転じるのではないか、という予想を組み立て
ました。
しかしながら、実際には8月17日に予想
よりも900円ほど高い「29,222円」まで上昇
しました。ダブルトップを上に抜けたかたち
になりました。
その後は、調整局面に入って現在に至って
います。
[2] NYダウについて
一方、アメリカに目を転じますと、8月
26日にジャクソンホールでパウエルFRB
議長が講演し、今後も強めに利上げをして
いくという意向を表明しました。これに
よって、いわゆる「ジャクソンホール・
ショック」が発生し、NYダウが26日に
1,000ドル以上の下落となり(終値は32,283
ドル)、週明けの29日月曜日にも下落基調
が続いており、大きな下落ではないものの、
大きな下落の翌営業日であるにも関わらず、
若干下がって終わりました。
このように、利上げがあるという報道を
受けて、NYダウが急落するので、「株安
の原因は利上げである」というような意見
が横行していますが、NYダウは今でも
「コロナ対策のためのジャブジャブ政策
によるバブルの崩壊過程にある」という
ことを理解しておかなければ、大局観を
見誤ります。
現に、利上げの姿勢が鮮明になった
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