今年2月、ロシアのウクライナ侵攻が始まると、NATOなどの欧米諸
国は、ロシアに厳しい経済制裁を課しました。
そうすることで、ロシア経済を破綻に追い込み、ロシア内部から
ウクライナ侵攻を止めさせようというわけです。
ロシアからの石油、天然ガスなどの輸入を縮小し、ロシアに進出
している企業などが相次いで営業停止や撤退を決定しました。
またロシアの中央銀行や高官などがアメリカやその同盟国に置い
ている資産を凍結しました。
ロシアは、6000億ドルほどの外貨を持っていたのですが、こ
の資産凍結のためにその半分以上が使えなくなったと見られてい
ます。
これらの経済制裁により、ロシア経済はすぐに崩壊するのではな
いかと予測する専門家なども多数いました。
が、案に反し、ロシア経済は、持ちこたえています。
経済制裁が発動された当初、ロシアの通貨であるルーブルは大幅
に下落しました。
それまで1ドル=80ルーブルほどの相場だったので、経済制裁
発動後の3月7日には1ドル=150ルーブルにまで価値を下げ
たのです。
ルーブルの価値は約半分になったわけです。
が、ルーブルの為替相場はすぐに持ち直し、4月の半ばにはほぼ
制裁前の水準に戻りました。
それはロシア経済が意外に盤石だからです。
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