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アメリカ アルカイダの指導者・ザワヒリ容疑者を無人機で殺害 もはや”暗殺”行為 無人機とは それはオバマ大統領の罪
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アメリカのバイデン大統領は7月31日、国際テロ組織アルカイダの今の指導者であるアイマン・ザワヒリ容疑者を、アフガニスタンで殺害したと発表。
ザワヒリ氏は71歳で、エジプト出身の元医師(1)。地元のイスラム過激派組織を率いて、1990年代の後半にオサマ・ビンラディン容疑者を指導者とするアルカイダに加わる。
主に資金を管理したり活動の基本理念を構築するなどし、1990年代の後半にはビンラディン氏が最も信頼する側近の1人となり、アルカイダでもナンバー2の地位を固めた(2)。
2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件のあと、アメリカ軍などによるアフガニスタン攻撃は開始されると、ザワヒリ氏は隣国のパキスタンとの国境地帯に逃れたとみなれる。
2011年5月にパキスタンでビンラディン氏がアメリカ軍の作戦により殺害されたあと、ザワヒリ氏は後継者としてアルカイダの最高指導者に。
指導者となったあともアメリカへの攻撃を呼び掛ける一方、その動向が伝えられることはほとんどなく、死亡説もたびたび流れた。
目次
・ザワヒリ容疑者とアルカイダ、タリバンとの関係 アメリカ「タリバンはドーハ協定に違反した」
・殺害にいたる経緯
・無人機爆撃 オバマ政権下で急増 それは”オバマの罪”
・ザワヒリ容疑者とアルカイダ、タリバンとの関係 アメリカ「タリバンはドーハ協定に違反した」
アルカイダとは、ビンラディン氏が率いていた国際テロ組織。1988年に結成され、96年に当時のタリバンが勢力を拡大していたアフガニスタンで本格的に拠点を移し、メンバーへの軍事訓練を行なっていた。
一方、タリバンはザワヒリ氏が率いるアルカイダと密接なつながりを保持していたと見られる。武器の提供や軍事訓練などで、タリバンとアルカイダ日常的に連携していたとされる。
ザワヒリ氏殺害に関する報道では、アフガニスタンを再び統治するタリバンの幹部の家で、ザワヒリ氏が殺害されたと見られる。
この点に関し、アメリカ政府は、ザワヒリ氏をタリバンがかくまっていたとしてタリバンへの批判を強めている(3)。
ブリンケン国務長官は、
「アルカイダの指導者をカブールにかくまったことで、タリバンはドーハ協定に著しく違反した。タリバンは、テロリストがアフガニスタンの領土を使用して他国を脅かすことは許さないと保証していた。」(4)
との声明を発表。
ドーハ協定は、アメリカとタリバンがおととしの2月に調印した和平合意。合意は、アメリカはアフガニスタンから軍を撤退させる一方、タリバンはアルカイダとの関係を断つとの内容だった。
・殺害にいたる経緯
アメリカの当局者は、何年も前からザワヒリ氏を追跡していたものの、潜伏場所の特定は困難を極めたという。高官は、
「数年間にわたり、米政府はザワヒリをサポートしているとみられるネットワークの存在に気づいていた。」(5)
しかし、ザワヒリ氏は家族とともにカブールに移動していた事実を情報当局がつかんだのは今年に入ってから。しかも、容疑者の一団は非常に注意深く、追跡を逃れる。
それでも結果的に米当局はザワヒリ容疑者の発見にいたった。
「バルコニーで長い時間を過ごしているのを複数回確認した。」米当局者(6)
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