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なぜ雇用統計は「良い」と判断するのか?

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2022/09/03
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なぜ雇用統計は「良い」と判断するのか? 私はテキトーな人間で男の子にも女の子にも、何かをしていただくと「イケメンだねぇ~」「かわいいねぇ~」と言います。ジジでもババでも(笑)。女性の反応が欲張りだね、と思うのは「いつもかわいいとしか言わない」と言いすぎると言い始めるのは欲張りと感じるのは私だけだろうか? 男子はそういう嫌味なことは言わないのですけど。とか、周囲に文句を言っていると、お前はなんでもかんでもうまくいってほしい、欲張り病だ、と喝破されました。はい、そのとおぉーりΣ(・ω・ノ)ノ! ■雇用統計が「良い」理由 雇用統計が良いと判断するには、新規雇用の人数ということもありますが、それは断片的なことであり、総合的なことではない、と考えています。 たとえば、今月の雇用統計、言いたいのはADPの13万人なんて低すぎると私は申し上げましたが、雇用統計、本番は31万人でした。先月の51万人と比較すると弱いと感じるようなことです。でも、非常に強いと判断しています。 その理由は非常に簡単なことです。 パウエル議長が、雇用が強い、という、その「雇用」の定義を考えてみてください。 コロナ当初は、多くの失業者が出ましたので、新規雇用が重要になってくるのは当然です。なぜなら、多くの人は失業をしたのであれば収入は「ゼロ」なのですから、それが月給で40万、50万をもらうようになれば、すなわち新規の雇用が増えれば経済は活性化するのですから。 ところが現況、失業率は完全雇用と言われる4%を切り、ほとんどの人が収入を得ている状態なのですから、ゼロの収入の人は少ない状況です。 こういう状態になれば、継続的に雇用されることが重要になります。ないしは、賃金が上昇してそれで生活が豊かになることが重要になることは言うまでもないでしょう。 つまり、新規雇用者数がいくら増えても、以前のように50とか60万人ふえるというのは非現実的な話であり、それよりも今、雇用されている人たちの賃金が1%上昇しただけでも経済の活性化が大きくなるわけです。ゆえに、新規雇用者数などはあまり関係がない、ということになります。 さらに今月の雇用統計で、目立つのは労働参加率が上昇をしたことです。これは、アメリカには3.3億人の人口がいますが、これが0.1ポイント上昇するだけで30万人の労働者が労働市場に参加をしたという意味になります。 これが増えるということは国民が稼ぐ増えるお金が増えた、ゆえにお金を使える人が増えたという意味になります。こういった意味では、雇用統計は非常に好調だ、ともいえると思います。ただし、失業率は0.2ポイント上昇をしていますので、これが何の要因なのかも考える必要があります。

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