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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第584号(2022/9/4) 想定以上に心理悪が続いた/引き続き、短期の心理的な動揺がいつ収まるかが焦点
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 現時点での、自主開催セミナーの予定は、下記の通りです(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
9/10(土)満席のため受付終了
9/23(金、祝)葛西(6/20)
9/25(日)ウェブ(4/150)
10/1(土)高岡(2/20)
10/8(土)名古屋(4/20)
10/15(土)札幌(2/20)
10/22(土)横浜(4/20)
10/29(土)大阪(4/20)
新型コロナウイルス流行の影響で、通常より定員が少ない会場が多いです。
また、会場や会場のある地方自治体が、新型コロナウイルス感染予防策を、強化あるいは緩和することによって、定員が増減すること(増えることも減ることも)がありえます。
加えて、直前でもセミナーを中止することがありえます。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。
☆過ぎし花~先週(8/29~9/2)の世界経済・市場を振り返って
<特に追加の悪材料はなかったが、想定以上に投資家心理の動揺が長引いた>
(まとめ)
先週は、特に新たな悪材料が浮上したとは言い難かったです。米国の株式市場では、今後の利上げに前向きな複数の連銀高官の発言などが悪材料とされましたが、いずれも同様の内容の繰り返しに過ぎません。また日米等の経済指標は、明るさをまとったものが多く目に付きました。
ただ、前号のメールマガジンでも、「先々週のパウエル議長の講演を受けての大幅な株価下落の後も、遅れてのポジション整理や心理の動揺が続くだろう」といった見通しは書いてはいましたが、筆者の想定以上に投資家心理の揺れが続き、先週一杯米国の株価は冴えない展開となりました。
こうした米株価の冴えない展開から、他国においても、株価が週を通じて下落した国が多くなりました。また、米国で金利先高観が根強かったことから、米ドル高・円安が進みました。
(詳細)
前号のメールマガジンでは、先週においても、少なくとも滑り出しは株価などが波乱含みになると考え、次のように書いていました。
「特に週初からしばらくは、先週末の米国株価の下振れを受けて、世界的な株価の軟調地合いが続く恐れがあります。先週末に売り切れなかった投資家が遅れて今週に売り物を出すことで、米国株も続落する展開が否定できません。」
ただ、市場の動揺は、当方の想定以上に長く続きました。
そうした背景として、特に実態面で、株価にとって新たな悪材料が表れたわけではありません。
金利先高観を招き、株価の悪材料と「された」ものとしては、先々週の、ジャクソンホール会合におけるパウエル議長の講演に続き、先週も複数の連銀高官からの発言がありました(8/30(火)にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、8/31(水)にクリーブランド連銀のメスター総裁の、各講演)。
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