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ビジ選☆リーダーズ Vol.964『心理的安全性をつくる言葉55』(原田将嗣)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■心理的安全性をつくる言葉 変化の激しい今、チームが力を合わせて最高の成果を生み出すには、 職場環境の心理的安全性が保たれていなければならない。これがあ れば、情報が共有され、挑戦が増え、満足感や充足感が満たされる。 この言葉が登場したのは半世紀以上も前だ。元々は組織に使われる 言葉だった。今では対人関係のリスクをとっても大丈夫だというメ ンバーに共有される信念のことと定義されている。 さらに、米グーグル社が「プロジェクト・アリストテレス」の中で 再発見し、「チームにとって圧倒的に重要」と結論づけて注目を集 めた。 心理的安全性は、単にメンバーの仲が良いということではない。仲 が悪すぎるでも、良すぎるのでもなく、目指すゴールや成果のため に健全な意見の衝突が起こせるチームのことだ。 ★ 「心理的安全性」は、4つの因子で作られている。まず「話しやす さ」因子だ。雑談含め、情報共有が頻繁に行われる環境が大切だ。 この因子では、情報共有の「量」に加えて「質」も大切だ。 次に「助け合い」因子だ。互いに助け合える環境のことでチームワ ークの根幹だ。日常的にリーダーや同僚と相談でき、ミスやトラブ ルがあった時は、解決・改善に向けて建設的な対話ができる状態だ。 3つ目は「挑戦」因子だ。まず「挑戦したこと、そのもの」を歓迎 できる環境が重要だ。この因子が高いと、アイデアや企画が出やす く、チームの挑戦の総量を増やすことができる。 4つ目は「新奇歓迎」因子だ。「人」にフォーカスした因子だ。組 織やチーム、社会や業界の常識にとらわれず、メンバーの強みや個 性、新しい視点や発想を受け入れ、「的はずれ」をむしろ歓迎する。 これら心理的安全性4つの因子について、まずは自分のチームの現 状把握をしてみることだ。フォーカスするポイントがわかれば、打 てる手も見えてくるはずだ。 ★ 1日の仕事の始まりは、挨拶からだ。多くの職場で当たり前に実践 されているが、ひと工夫加えることで、心理的安全性を高めるシン プルな方法になる。 それが「○○さん、おはようございます」と「挨拶時に相手の名前 を添える」ことだ。たったひと言、名前をつけ足すだけだ。それだ けで「自分に話しかけられている」と感じられる。 するとチーム全員から自然と話が出やすくなる。挨拶だけでなく、 会議などの場でも「誰か意見ある?」という投げかけの代わりに 「○○さんはどう思いますか?」という。 部下の発言の「きっかけ言葉」にとして使うことも効果的だろう。 積み重ねていけば報告や相談が増え、トラブルの予防や早期発見、 燃え広がる前の解決もしやすくなるはずだ。 重要なことは、挨拶を上司やリーダーから率先して行うことだ。も し、関係性が許すなら「なんと呼んでほしいか」を本人に聞いて みるのもいい。本人が望めば、愛称で呼ぶのも効果的だ。 ★ 部下や同僚からの相談は、その場で聞いて即対応したいが、いつで もできるわけではない。目の前の仕事に追われて「いっぱいいっぱ い」なときもある。 そんな時、つい「ごめん、ちょっといま忙しいから、あとでいい?」 と反応しがちだ。であれば「30分後でもいいかな?」などこちら が相談を受けられる時間やタイミングを指定するほうが有効だ。 さらに心理的安全性を高めるなら、前もって「相談タイム」という 時間と共通言語を作ることだ。「相談タイム」は、メンバーの相談 を優先的に受ける時間だ。 「この時間帯は相談優先で対応します」というルールにする。ポイ ントは「相談タイム」という共通言語を作ることだ。すると新人か らでも声をかけやすくなり、話しやすさや助け合いができる。

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