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「森元首相に200万円」という産経スクープの裏側

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2022.09.08                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------     「森元首相に200万円」という産経スクープの裏側        ---------------------------------------------------------------------- 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会を舞台にした汚職事件が、つい に政界に広がったか、と思われた。 9月1日の産経新聞のスクープ(下記)によってである。 ◇東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、紳士服大手「AOKIホール ディングス」前会長の青木拡憲容疑者が東京地検特捜部の調べに対し、大会組 織委員会の会長だった森喜朗元首相に「現金200万円を手渡した」と供述し ていることが31日、関係者への取材で分かった。◇ それまでは、スポンサー契約をめぐり組織委員会の元理事、高橋治之容疑者 (元電通専務)が青木拡憲容疑者から総額5100万円の賄賂を受け取っていたと いうところにとどまっていたが、元首相にして、自民党最大派閥「清和会」の 大ボス、森喜朗氏へ捜査の手が伸びるとなると、事件の様相は変わる。 ところが、意外なことに、この記事への他社の反応がイマイチだったのである。 共同通信が金額を明示せずに後追い記事を書き、その配信先である東京新聞な ど地方紙が掲載、週刊誌系のネットメディアも追随した。しかし、朝日、読売、 毎日、日経などの全国紙やNHKが静観を決め込んでいるため、民放テレビ番 組へもほとんど波及していかない。

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