今週のテーマは【 メールの敬語 】です。
「謙譲語」と「尊敬語」を取り違えていませんか?
1.その「謙譲語」大丈夫?
2.不要な「して」
3.謙譲語+「される」「られる」?
4.謙譲語か尊敬語に統一
5.間違えやすい例
など、事例を挙げながら紹介・解説します。
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< 謙譲語と尊敬語の混同 > 3.謙譲語+「される」「られる」?
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「お客様が申されるには、先週も参られたそうです」
上記の例文は、
お客様が暑さに参ってしまったと述べているのではありません。
尊敬語に相当する文に謙譲語が使われているため
本来伝えたい内容とは異なる印象を与える一文になっています。
どこがおかしいのでしょうか?
もともとの文の意味は
「お客様が言うには、先週も来たそうです」
この一文の主語は「お客様」なので
使うべき敬語は「尊敬語」です。
ところが、冒頭の文例は
相手に対してへりくだるときに使う謙譲語を
尊敬語と取り違えているうえに、
謙譲語に、尊敬の「される」「られる」を付け
尊敬語にした「つもり」になっているのです。
「言う」の尊敬語は「おっしゃる」ですが、
ここでは謙譲語の「申す」が使われています。
「来る」も
尊敬語は「いらっしゃる」であるのに
謙譲語の「参る」が使われています。
上記の文例で
尊敬語として使われている謙譲語を
適切な尊敬語に統一してみましょう。
「お客様がおっしゃるには、先週もいらっしゃったそうです」
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