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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年9月10日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  はじめに ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  英エリザベス女王が亡くなった。真の意味で国葬に相応しい人物である。  翻って、安部晋三元首相の国葬はどうか。所詮は、統一教会の下支えでアイデンティティを保つ自民党。「歴代最長政権」とはいえ、そもそも議員内閣制の下では在任期間が大統領制よりも長くなりがちなのは当たり前。  しかし、日本で圧倒的に他の首相の在任期間が短いのは、所詮は自民党が権力抗争で己の自己を正当化できる唯一の政党的アイデンティティであり、その程度の政党でしかないから。  それを支持する最近の若者が多いのが阿保すぎて、頭が痛い。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  だから日本人はカルトに弱い! 「経営の神様」稲盛和夫は本当に神様だった話 京セラは元祖ブラック企業 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  京セラの創業者で名誉会長でもあった稲盛和夫氏が、8月24日午前、老衰のため京都市の自宅で亡くなった。90歳だった。  1955年に鹿児島大学を卒業。京都のメーカーを経て、59年に京都セラミック(現・京セラ)を創業。  セラミックを用いた電子部品で業績を伸ばし、一代で売上高1兆円超、グループ従業員約8万3000人(1)の世界的メーカーに育てる。  1980年代には、電気通信業の自由化の流れの中、第二電電企画(現・KDDI)を84年に創設。情報通信分野へ参入するとともに、携帯電話の事業化に尽力した。  会長を経て、97年に名誉会長に退いたあとも、経営破綻した複写機メーカーである三田工業(現・京セラドキュメントソリューションズ)に経営再建を手掛ける。  2010年には、「政府の強い要請」(2)により、経営危機に陥っていた日本航空の会長に就任。”無給”で再建を指揮する。業績を再建させるとともに、12年に東京証券取引所第1部への再上場を果たす。  一方、稲盛氏いえば、”元祖ブラック経営者”と指摘してもよい人物。よく「経営の神様」といわれるが、本当にオカルトチックな”神様”であったので始末に負えない。  しかし卓越した”手腕”は、マスコミ方面へも及んだか、それを指摘するメディアは皆無だった。 目次 ・「アメーバ経営」という名のブラック手法 ・京セラのブラック体質 内部告発本も出版 ・「経営の神様」は本当に”神様”だったお話し ・「アメーバ経営」という名のブラック手法  稲盛和夫氏が実践してきた経営哲学として、「アメーバ経営」なるものがある。京セラのみならず、2017年時点で749の会社に導入されたとされ(3)、経営破綻した日本航空の再建にも活用されたという。  その最大の特徴は、会社を10人未満の小さな組織(アメーバ)の集合体のようにして、日々の経営を行なっていくこと。  もとは、すべての部門を把握できなくなった稲盛氏が、  「中小企業の集合体、つまり独立採算制の組織がたくさんあるイメージで経営しよう。」(4) という発想で始めたとされる。アメーバ経営には、 ・各アメーバは独立採算制 ・採算は時間あたりで算出 ・採算はリアルタイムで開示 (5)

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  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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