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【痛くない死に方 2022年第36 号】医学の基本は「疑う」こと。僕がハンガリーの医学生に教えたいこと

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2022/09/09
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2022年 第 36号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 長尾和宏です。ようやく第7波も収束に向かってきたようです。 しかし御用専門家の先生の皆さん方は、もう「第8波があるのか、ないのか」と 大騒ぎ。僕は、こんなアホなPCR検査体制を取っている限り、「ある」だろう、 と考えています。 先日も、埼玉県川越市で仕事があり、風情ある商店街を歩いていました。 老舗のせんべい屋や、いい仕事をしていそうな豆腐屋の並びに、何やら人の行列。 まるで歳末抽選会場のごとく、法被を着た若者たちが呼び込みをしています。 しかしその法被に書かれている文字は、〇〇商店街ではなくて、〇〇PCR検査。 そして、「無料!」という文字の幟や看板が派手な色味で躍っている。 風情ある商店街の雰囲気をぶち壊している。 僕が通りかかったのは、夕方であったが、そこに手持無沙汰に並んでいる数人の 買い物帰りのお母さんたち。一体なんで並んでいるの? と訊いてみたかった。 もしかすると、「無料」という文字に惹かれて並んでいるのかな、なんて思った。 家計を牛耳るお母さんたちは、「無料」という言葉に弱い。 いや、我々オッサンも同じか。しかし僕は、今まで「無料」という言葉に惹かれ 何かをした結果、良い目にあったことはただの一度もなかったはずだ。 こしたPCR検査を街角で実施している業者は、まったく医療と関係のない企業も 多く参入している。 先日ある人がこんなことを言っていた。 「僕の会社は梅田のど真ん中にあるんです。高齢者の社長が感染を恐れて、全社員 120人に毎月のPCR検査を義務付けて1年以上。でも今まで、誰も陽性になっ ていません…。それなのに先日、社内でクラスターが起きましてね…」 どれだけ杜撰な検査をやっているかは、推して知るべしである。 また、ある知人は、「私はまったくPCR検査を信用していないので、馬鹿馬鹿し くて唾液の変わりに水道水を入れていたのですが、陽性になってしまった」と 笑っていた。 このPCR検査、正確にはポリメラーゼ連鎖反応法という日本語が用いられている。 この検査を開発した医学博士のキャリー・マリス氏は、1993年にノーベル化学賞 を受賞している。しかしこの発明者自身が、「PCRは絶対に、感染症のウイルス検査 に使ってはならぬ」と断言していた。 PCR検査を使って、ウイルスの中にあるごく一部の遺伝子情報を読み取り「陰性」か 「陽性」を判断するだけで、何に反応しているかは不明。 それは、コロナ感染の本質とはまったく違う話だ。 (ちなみにこのキャリー博士、パンデミックが起こる直前に、検査反対を述べて、その 直後に急死されている……) 先日の現代メディアに書かれていた、本間真二郎先生の記事も参考になる。 一部抜粋しよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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