動く国際情勢と動くマーケット
おはようございます。
最近、我が家でのアレクサさんが意味不明なイントネーションを発するので謹慎を申し渡しました(笑)。あのイントネーション、聞くだけでイライラするのでシリくんに変更しました。ただ、癖でアレクサおはよう、とか言うと「100万年待った」とか、意味不明なことをおっしゃる。頭にきて「アレクサ、お前は一生、クビだ」と言ってやると、黙りました(笑)。少し、意味が違うと思いますけど(単に理解できないだけです)。この地方の言葉になるのですが、ホント、腹が立つ言葉をしゃべるアレクサ。なんとかしてほしい、と最近、思っています(笑)。
■ウクライナについて
私も穀物畑を引退し、長い時間が経っているますので最近の情勢はちっともよく知りません。しかし、今のウクライナの穀物輸出というのはコストを背景に2015年から大きく穀物輸出を拡大している状況です。
穀物の輸出というのは、原油などのエネルギーと違いコスト競争が非常に激しいものになります。たとえば2019年にトランプが米国農家に大きく補助金を振る舞いましたが結果、米国の穀物輸出に競争力を与えました。このように穀物輸出というのは、少しの政策対応にて大きくコストが変わってきます。
ウクライナの小麦に関しては、コスト競争において、ロシアそうなのですが、近年、コスト競争の覇者であり、大きく国際市場における輸出拡大を果たしています。そこに南部輸出港の封鎖によって国際競争力が大きく低下をしています。これはコストアップということによって競争力を削がれたとみるのが妥当でしょう。
そこでWHOなどが世界の食料危機を叫ぶ理由は、新興国が安いウクライナ産の穀物を買うことができなくなるリスクから、食糧危機が起こる、と注意喚起をしているわけです。
つまりWHOなどが食料危機をあおるのは、新興国に限ったことという理解では少し、考えが浅薄すぎます。
実際、いまの時期というのはハーベストプレッシャーといい、収穫の時期なので例年価格が下がることになります。しかし、穀物価格はこの収穫前の時期にきても一切、価格が下がりません。ここ最近、価格が下がっているのはあくまでもドル高の影響であり、輸入国はドルで穀物を買わなくてはいけず、そのドルを購入コストが大幅に上昇をしていますので、実質の価格は変わっていないことを示します。穀物価格はドル高によって下がっているだけ(この理屈は原油、ガスなどのエネルギーも一緒のこと)、需給は全く緩和に至っていない、ということです。
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