9月も第二週目に入りましたが、また衝撃的と言いますか歴史的な事態が起こりました。英国のエリザベス
2世女王がお亡くなりになられました。享年96歳。
女王の御逝去、この事態に崩御という言葉を使っていいのかどうか判りませんが、20世紀完全終了という
感慨です。今日存命の方の多くは、生まれてもの心ついた時からエリザベス女王が英国に君臨しておられた
わけです。このあたりの事情につきましては、当時の映画ニュースなどで知られた方も多いことでしょうし、
また私たち洋服屋には、いわゆるウインザー公ことエドワード7世の顛末、ストーリーを御存知の方も多いか
と思いますが、エリザベス女王の父君は国王ジョージ6世。エドワード7世はすぐ上の兄であり、彼が王位を
シンプソン夫人という離婚歴が二度あるアメリカ人女性との愛人問題で“捨てる”こととなって、弟君である、
ジョージ6世が王位に就かれることとなられたのでした。
つまり、ウインザー公/エドワード7世が王位を放棄されなければジョージ6世は少なくともしばらくの間
は存在せず、仮にその間にエドワード7世のお子さんが誕生されたりしたならば、エリザベス2世女王もあり
えなかった可能性が充分にありえたであろう、という推測もありえないではないのですが、医学的見地から
エドワード7世に嫡子が誕生しなかった可能性についてもこれまた充分得る話であり、いずれはジョージ6世
が王位に就かれることを予想する向きも多かったようです。
ジョージ6世の人となりにつきましては、近年映画等で公になった部分もありますが、子供の頃からの吃音、
吃りで、人前でのスピーチが苦手だったそうですが、映画等で御覧になられた方も多いかと思いますが、御本
人の弛まぬ努力の積み重ねで克服され、立派なスピーチを残されておられます。当時、第二次世界大戦の時期
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