市場関係者の多くが、再び「近い将来の利下げ」をたとえ「曲解」
や「誤解」であってもそのように楽観視するようになれば、再び
「ベアマーケット・ラリー」が始まります。
せっかく8月下旬のジャクソンホールで議長が寡黙を押し通して
市場を蹴散らしても、その二週間後にはパウエル議長も含めて、
いつも通りの「おしゃべりな連銀」が戻って来ました。
株式市場は再び「良いとこ取りの曲解」「来年前半にFRBは利下
げへ転じる」と楽観、株式市場には「ベラマーケット・ラリ-」が
戻って来ています。
この「ベアマーケット・ラリー」は、日本時間で今夜発表の「アメ
リカの8月の消費者物価指数」でストップするのでしょうか?
あるいは、9月20-21日のFOMCで再びパウエルFRBが蹴
散らすのでしょうか?
9月13日日本時間で今夜発表の「アメリカの8月の消費者物価
統計(CPI)」では、コアCPIは市場予想の6.1%を上まわる可
能性があります。コアCPIが市場予想を上まわったならば、長期
金利が上昇、ここ「一週間ばかり浮かれていた内外の株式市場」は
下落に転じることでしょう。
さらに、9月20-21日FOMCでは、パウエルFRBは株式市
場に「爆弾」を落として市場に激震を走らせるかも知れません。
9月FOMCで発表される「経済見通し(9月改訂版)」では、シ
ビアな「失業率見通し」が発表になる可能性が高いのです。
この「経済見通し(9月改訂版)」では、アメリカ経済が今後辿る
道がもっと具体的に明示されることでしょう。すなわちFRBは今
後「6%失業・5年間不況」の道を選ぶのか?それとも「7.5%
失業・2年間不況」の道を選ぶのか?について、明らかになるでし
ょう。
9月20―21日FOMCの「爆弾」投下には要警戒です。
秋から来年初めにかけて、内外の株式市場の暴落には引続き要警
戒です。
円安の追い風の中にあっても、日本株式市場も秋から年初にかけ
ての世界同時株安から決して無縁ではいれられないでしょう。
余りにも高くなり過ぎたドルインデックスは、どこかの地点でド
ル安へと切り返すことでしょう。ことドル円相場に関しては、来
年4月7日の黒田日銀総裁の退任までは「ドル高円安トレンド」
は継続するのではないでしょうか。
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