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ビジネス知識源プレミアム(週刊:660円/月:税込):Vol.1267
<Vol.1267:水曜正刊:
2000年代の政府経済政策の誤りを正す(後編1)>
2022年9月14日:
・円の増発、ゼロ金利、円安政策に依存してきた過去22年の政府政策は、国民の観点からは誤っていた。
・2020年代の日本経済は人的生産性の上昇、賃金上昇、そして円高政策に転じるべきである。
・流通業を事例にした人的生産性2倍への手段と方法。
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[米国株の急落]
今日、NYダウは3.94%(1276ドル)急落しました。
原因は、8月のCPI(消費者物価)が市場の予想より0.3ポイント高い8.3%だったことです。
1)これでFRBの9月利上げ幅0.75%が確定した、2)1%もあるかも知れないという懸念からです。
2か月後の11月も、事前予想の0.5%ではなく、0.75%の予想に転換しました。
日経平均も同時に2.56%下げています(9月21日:午前9:55)。1日2%以上の下落は、暴落の領域です。1分ごとのリアルタイム・ビューで、相場の動きを見ています。
米国金利の上昇予想の高まりから(プラス0.5ポイント)、1ドルは144円台のドル高(円安)です。
◎[情況のまとめ]米国の株価は金利の上昇により、足場の弱い吊り橋をたどっていて、わずかな予想の変化で揺れます。強気だった投資家にも、谷底の奈落が見えてきた情況でしょう。早々に、第二のリーマン危機になるという観測も登場しました(2022年末)。
【ドル/円という、大きなテーマ】
今回は「ドル/円」のテーマです(前半の約10ページ)。
6か月前のウクライナ戦争直後の「ドル/円」は、114円という日米のマクロ経済から見て、妥当なレートでした。
1)3月からの、米国FRBはインフレ抑制を目的に4回の利上げ(2.25(%)ポイント)しました。
2)ところが日銀は日銀の債務超過の恐れから、利上げができない。
このため、ドル/円レートは140円を超え、今日は142.55円です。
メディアやエコノミストが指摘するように、日米の金利差の広がり(長期金利では約3%)が、25%の円安の原因かというとそれだけではない。
◎国際的な資金移動で決まる外国為替の予想は、量的緩和、金利、期待企業純益の3つで決まる企業株価より、はるかに多要素であり難しい。本稿では、今回の「ドル高/円安」の原因を探っていきます。
[スイスフランとの比較]
短期金利が日本より低く、ドルとの金利差も円より大きなスイスフラン(-0.25%)はドルに対して1.06ドル(3月)から1.02ドルと2%しか下げていません。
円はドルに対して、その12.5倍、-25%下落しています。米国とスイス及び日本の「金利差」だけでは説明できない円の下落です。
(注)2020年ころまでは、円とスイスフランは、世界1金利が低くても買われる「安全通貨」とされていたので、比較は適切でしょう。安全通貨とは、変動リスクが小さく、強い通貨という意味です。
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