《抜粋》
目下のアメリカ国内の「向こう1年間の期待インフレ率」は4.
8%です。
年初から繰り返してお伝えしていることですが、
「テーラールール(テイラー理論)」に基づけば、理論上では、「FRB
は政策金利を期待インフレ率の4.8%よりも高い水準まで引上
げなければ、現在進行形の高インフレは退治できない」です。
今年の春先に、「政策金利は4-5%くらいまで引上げないと高イ
ンフレは退治できないかも知れない」などと口にすると「頭がお
かしい人」と後ろ指さされていたわけですが、
今ではその「政策金利:5%」もにわかに現実味を帯び始めていま
す。
「9・13・CPIショック」を受けて、内外の株式市場は暴落を開
始しました。
来る9月20―21日のFOMCは、この暴落をさらに加速させる
ことでしょう。
「9・13・CPIショック」を受けて、9月20-21日FOMCで
発表される「FRBによる四半期経済見通し(9月改訂版)」では、
FRBが「より大幅な利上げをより長い時間にわたって継続する」
ことを、「具体的な数値」を使って明確にしてくる可能性が極めて
高いです。
ジャクソンホール会合後、9・13・PCIショック前までは、連銀
関係者たちの多くは「FRBは政策金利を現在の2.25―2.5
0%から年末年始にかけて4.00%前後くらいまで引き上げる」
と示唆していました。すなわち、 PCIショック前までは、FRBは
「ターミナルレート(政策金利の終着地点)をおよそ4%前後」と
示唆していたのです。
ところが、ところが!!!!
今回の9月13日のCPI統計の結果を受けて、来る9月20-2
1日のFOMCでは、FRBは「ターミナルレート(政策金利の引き
上げの終着点)を来年にかけて4.5%にまで引上げてゆく」可能
性が出てきました!!!
政策金利が4.5%まで引上げられたならば、アメリカ経済は景
気後退入りする可能性が急速に高まります。
さらにさらに、コアCPIの上昇率が今後ともさらに加速し続ける
ならば、FRBは数ヶ月後には「ターミナルレートを5%超えへと、
引き上げる可能性」も出て来ます。
政策金利が5%を超えるならば、アメリカ経済は深刻な景気後退
入りをすることでしょう。
かくして、内外の株式市場は暴落を開始したわけです。
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