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iOS 16のクイック転送はeSIMに「民主化」をもたらすか 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.484

石川温の「スマホ業界新聞」
--------------------------------------------------------------------------------------- 石川 温の「スマホ業界新聞」 2022/09/17(vol.484) --------------------------------------------------------------------------------------- 《目次》 1.iOS16で「eSIMクイック転送」スタート -----povo 2.0が先行。国内各キャリアで対応分かれる 2. iPhone 14販売に合わせて各社であんしんサービスを強化 -----オンラインプランは「ARPU向上」に躍起 3.プラチナバンド再割り当て議論は平行線のまま -----楽天モバイル「1年以内、費用負担はしない」は通用するか 4.今週のリリース&ニュース 5.編集後記 --------------------------------------------------------------------------------------- 1.iOS16で「eSIMクイック転送」スタート -----povo 2.0が先行。国内各キャリアで対応分かれる --------------------------------------------------------------------------------------- 今週配布されたiOS 16、通信業界的に注目なのが、eSIMの端末間転送だ。先週、行われたアップルのスペシャルイベントで明かされ「AT&T、ベライゾン、TモバイルUSと一緒に準備を進めてきた」という触れ込みであったが、日本での展開は謎であった。一部では「キャリアに関係なく対応できていますよ」という話もあったが、実際にキャリアに聞いてみないことにはわからない。 そこで、9月13日の朝に4社の広報さんに一斉に問い合わせたところ、KDDIからは「povoのサイトにeSIM移行に関する情報が載ります」と回答を得て、さらに楽天モバイルからも「16日は対応します」とのことだった。 ソフトバンクとNTTドコモからは、申し訳なさそうな声や文言で「うちではいまのところ非対応で、対応する予定も明言できません」とのことだった。 KDDIによれば「eSIMキャリアアクティベーションという機能があり、契約と同時にeSIMを割り当てる仕組みがある」とのことで、povo2.0のユーザーは移行しやすいということであった。 実際に9月16日にiPhone 14 Proを購入。早速、現在、使用しているiPhone 13 Proからデータ転送を試みた。すると、アップルアカウントに紐付けられてるであろう携帯電話番号一覧が出てきて、対応する電話番号と非対応の電話番号が識別されていた。転送できる電話番号を選べば、そのまま新しいiPhone 14 Proに移行できる。思った以上に簡単で驚いた。 そんななか、アップルストアではソフトバンクユーザーが機種変更できないというトラブルが発生していたようだ。なんでも、SIMカードに関するトラブルのようで、報道によればソフトバンクでは新たにiPhone用のSIMカードの種類が追加されているということであった。 ひょっとすると、eSIMキャリアアクティベーションと何か関係があるのかも知れない。

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  • 日々、発信されるスマートフォン関連のニュース。アップル・iPhoneにまつわる噂話から、続々と登場するAndroidスマートフォンの新製品情報。ネットワーク障害やキャリアの新サービスなど、話題に事欠かないのがスマートフォン業界です。膨大なニュース記事があるなか、果たして、どの情報が重要で、今後を占う意味で重要になってくるのか。ケータイジャーナリスト・石川 温が独自の取材網を生かしたレポート記事を執筆。さらに業界のキーマンにもインタビュー取材を行い、スマートフォン業界の「今」を伝えます。スマートフォン業界人の「必読紙」を目指します。
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