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ビジネス知識源プレミアム(週刊:660円/月:税込):Vol.1268
<Vol.1268:日曜増刊:2022年9月から第二のリーマン危機>
2022年9月18日:
・インフレ対応の利上げにより、米国の住宅ローン金利が6%に上が
った(22年9月)。2021年の3%からは倍増である。
・ノンリコース型ローンの米国ではローン金利が上がると、デフォル
トが急増する構造がある。
・2022年9月から第二のリーマン危機の可能性が高くなった。
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本稿は、日曜増刊として有料版、無料版共通としまます。有料版の正
刊は、水曜日に送ります。
<Vol.1269:9月21日:2000年代の政府経済政策の誤りを正す(後編
2):生産性を2倍に上げる方法>です。
【株価と通貨の予想】
株価や通貨の予想は、要因であり難しい。機関投資家に重視される指
標も市場の集合知として変化していきます。例えば現在の「円/ド
ル」では、日米の金利差(イールド)と、日本の貿易赤字(8月は-2.
8兆円)が円安の2大要因です。
ところが「スイスフラン/ドル」では、米ドルとの金利差は大きな要
素ではない。スイスの経常収支(所得収支+貿易収支)が530億ドル
(7.5兆円)とGDPの6.3%と大きいからです。ドル/円は、金利差
と貿易赤字の複合から140円台の円安になっています。
金利が-0.2%と日本より低いスイスフランは「唯一の安全通貨」とし
て、海外から買いが多い。年初の120円から、現在は148円へと23%上
がって、米ドル並の上昇を示しています。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/chf.html
株価や通貨では、重視される指標の変化を予想できないと、価格予想
が当たる確率は低い。しかし、米国住宅価格は住宅ローン金利との単
純な関係で、1年以上先までの理論価格の予想が可能であり、予想は
容易です。
【米国の住宅ローン金利と金融危機】
結論を先にいえば、米国は2007年からの住宅ローンのデフォルト率上
昇が発端だったリーマン危機(=2008年9月:金融危機)になる可能
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