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「謙遜の順番を間違うと自分の成長を減らすよ」の巻-101号-

尾原のアフターデジタル時代の成長論
この1週間、日本やシンガポールで日本人の若い方に講義をする機会が多くて。20代前半の方と時間を過ごさせていただいて思ったのが、今の若い方って「これ、つまらないアイデアなんですけど」とか、「僕、ちゃんと言えないんですけど」みたいなことを最初に言いながら、アイデアをしゃべることがすごく多くて。「それ、どういうことなのかな?」って、若い方と掘り下げたんですよね。 そうしたら、僕って彼らからしてみると年上だし、本も書いているしみたいなことで、「謙遜として言っています」と。彼らは「謙譲語」、敬語の一種として、そういう言葉を使っていると言っているんです。 ただ、彼らと話していて「それ、ホントなのかなぁ?」と思うことがあるわけですよ。 一般的に謙譲語は、尊敬語の反対です。 尊敬語は、目上の方が何かをする時に尊敬の意を表して言う。それに対して謙譲語は、自分が目上の方に何かをする時に、自分を下げることによって、言葉を作っていくということです。 例えば「言う」は、目上の方がする場合は「おっしゃる」で、自分がする場合は「申す」です。「会う」は、目上の方がする場合は「お会いになる」で、自分がする場合は「お目にかかる」という言い方をします。非常に、日本の美しい言葉だったりするんですけど、「謙譲語」と「謙遜」がちょっとズレてる感じがするんですよね。 つまり尊敬語は、あくまで相手が目上ですと。なので相手の行為に対して、相手を高めるために使う言葉が「おっしゃる」です。一方で謙譲語は、相手を高めるために、自分の行為に対して使うものです。自分を下げることで結果的に相手が上がるということで、「申す」と言うわけですよね。だから、目的は相手に敬意を表するためです。相手を高めるために自分を下げるのであって、自分を下げることが目的じゃないですよね。

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  • マッキンゼー、Google、リクルート、楽天 執行役員など新規事業と投資を歴任してきた尾原が、デジタルが全てを包みリアルを上書きしていくアフターデジタル時代のモチベーションの在り方・成長の加速の仕方を、つながる時代の天才や世界中のエッジな事例をベースに配信いたします。
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