メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

プーチン「敗色濃厚」、習は対ロ関係に苦悩 悪い相手と手を組んだ「報い」

勝又壽良の経済時評
  • 2022/09/19
    • シェアする
ロシア軍に目立つ厭戦気分 戦術核投下の可能性あるか 目先の利益に迷った習近平 NATOが突付けた新冷戦 ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻後の作戦がことごとく失敗している。3日間で、ウクライナ首都キーウを陥落させる計画は、ウクライナ軍の猛反撃によって画餅に帰した。これまで、数ヶ月を経て獲得したウクライナ北東部の要衝の地は、たった数日のウクライナ軍の攻撃で奪回されるなど、劣勢は明らかである。 この作戦結果は、ウクライナとロシアの武器性能の違いによるものだ。ウクライナ軍は、欧米の支援で新鋭武器を供与されている。中でも、米国が供与した機動性ミサイル「ハイマース」が威力を発揮している。車両に据え付けられた発射装置で、227ミリのGPS誘導ロケット弾の射程は77キロ先まで届く。ハイマースは、ロケット発射後すぐに移動できるので、ロシア軍から場所を特定されないメリットがある。まさに、「忍者」のような行動が可能である。 ロシア軍には、ウクライナ軍のハイマースに匹敵する兵器がないのだ。それゆえ、ウクライナ軍は自由自在にロシア軍司令部や兵站線を攻撃できるという逆転した立場になった。このため、ロシア軍の最前線部隊では、武器・弾薬・食糧の供給が減少しており、士気は極めて低いとされている。 今回のウクライナ北東部の奪回作戦で、ロシア軍はウクライナ軍の攻勢にたじろぎ、3旅団(約1万の兵士)分に相当する武器弾薬を遺棄して逃走した。ロシア兵は、自転車や私服姿で遁走したとも報じられている。第二次世界大戦で、旧ソ連軍は「赤軍」として勇名を馳せた。現在は、そのイメージとかけ離れた軟弱な敗退情景を見せたのである。 ロシア軍に目立つ厭戦気分

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
  • 880円 / 月(税込)
  • 毎週 木曜日(年末年始を除く)